高田馬場で起きた、ライブ配信中の女性ライバー刺殺事件は、日本中に衝撃を与えました。人気作家・岩井志麻子氏も、この事件について独自の視点で語っています。本記事では、岩井氏のコメントを元に、事件の背景と「悪い成功体験」の危険性について深く掘り下げていきます。
事件の概要と岩井氏の指摘
2025年3月11日、新宿区高田馬場で、ライブ配信中の女性ライバー「最上あい」こと佐藤愛里さん（22）が、高野健一容疑者（42）に刺殺されるという痛ましい事件が発生しました。報道によると、高野容疑者は佐藤さんに多額の金銭を送金した後、金銭トラブルに発展。裁判所から佐藤さんに約250万円の支払いが命じられていましたが、支払われていなかったようです。
高野健一容疑者
この事件について、岩井氏は「多くの人が『どんな理由があれ殺人はダメ』と前置きしているということは、被害者にも非があったと思っている人が多いということ」と指摘。通り魔事件などではこのような前置きをする人は少ないことを例に挙げ、今回の事件では多くの人が被害者にも問題があったと感じていると分析しました。
「悪い成功体験」が招く破滅
岩井氏は、佐藤さんには「悪い成功体験」があったのではないかと推察。「何人かの、許してくれたおじさんや泣き寝入りしたおじさんがいたのではないか」と語り、過去の成功体験が今回の悲劇につながった可能性を示唆しました。
岩井氏自身も「悪い成功体験」による失敗を経験しているとのこと。「小さな悪事やズルがうまくいくと、調子に乗って痛い目にあう」と語り、自身の経験を踏まえて「悪い成功体験」の危険性を訴えました。
岩井志麻子氏
なめられてしまう怖さ
岩井氏は、高野容疑者について「気の弱そうな、丸め込めそうな雰囲気がある」と指摘。佐藤さんは高野容疑者を「なめかかった」のではないか、と推測しました。「本当に怖いのは、コワモテの反社みたいな男よりも、おとなしそうでなめちゃった相手」と警鐘を鳴らしています。 例えば、著名な犯罪心理学者であるA教授（仮名）も、「一見おとなしそうな人物ほど、内に秘めた危険性を見過ごしがちだ」と指摘しており、岩井氏の意見と一致する部分が見られます。
まとめ
今回の事件は、金銭トラブルだけでなく、人間の心理的な側面も深く関わっていると言えるでしょう。「悪い成功体験」は、時に人を傲慢にし、取り返しのつかない結果を招くことがあります。岩井氏の言葉は、私たちに改めて「小さな悪」の危険性と、人を見る目の大切さを教えてくれるのではないでしょうか。
