高田馬場ライバー刺殺事件:最上あいさんの素顔と200万円の謎

高田馬場で起きた人気ライブ配信者「最上あい」こと佐藤愛里さん(22)の刺殺事件は、多くのファンに衝撃を与えました。今回は、事件の背景にあった200万円以上の金銭トラブル、そして佐藤さんの知られざる素顔に迫ります。

悲劇の裏に隠された金銭トラブル

2023年3月11日、ライブ配信中の佐藤さんは、高野健一容疑者(42)に刺殺されました。高野容疑者は「佐藤さんに200万円以上貸したが返済されなかった」と供述。警視庁の調べによれば、高野容疑者は佐藤さんの配信を見て居場所を特定し、計画的に犯行に及んだとされています。

宇都宮地方裁判所の記録には、高野容疑者が佐藤さんに251万4800円と利息の支払いを求める判決が残されています。2人の関係は、高野容疑者が佐藤さんの勤務先を訪ねたことから始まったとされています。

佐藤愛里さんが刺殺された高田馬場の現場付近佐藤愛里さんが刺殺された高田馬場の現場付近

深まる謎:急速に縮まった2人の距離

20歳もの年齢差がある2人は、なぜ急速に親密な関係になったのでしょうか? 判決記録やLINEのやり取りからは、出会ってからわずか3ヶ月で「いないと生きていけない」と互いにメッセージを送るほどの親密さになっていたことが分かっています。

佐藤さんの勤務先は東北地方の接客を伴う飲食店でした。取材班が周辺を取材したところ、佐藤さんが客を連れてアフターで訪れていたというバーの関係者から証言を得ることができました。

知られざる佐藤愛里さんの素顔

関係者によると、佐藤さんは配信中に携帯電話で「ふわっち」と思われるライブ配信を行っていたこともあったそうです。しかし、お金に困っている様子はなく、むしろ客に対して気前よく振る舞うこともあったといいます。

「彼女は目立つタイプではなかった」という証言がある一方で、「酔うとよく泣いて、『もう疲れた』と言っていた」という証言もあり、複雑な内面を抱えていたのかもしれません。

佐藤愛里さんの笑顔佐藤愛里さんの笑顔

飲食店での勤務と配信活動

佐藤さんは、勤務先の飲食店での接客と並行して、ライブ配信活動を行っていました。配信を通じてファンと交流し、人気を集めていた佐藤さん。事件当日も配信中だったことから、彼女の日常が突然奪われたことが分かります。

事件の真相と今後の捜査

200万円以上の金銭トラブル、急速に親密になった2人の関係、そして佐藤さんの知られざる素顔。事件の真相解明には、さらなる捜査が必要です。今後の捜査の進展が待たれます。