回転ずしチェーンの「かっぱ寿司」が、食べ放題を本格的に復活させている。コロナ禍などの影響で、関西の一部店舗を除いて食べ放題を休止していたが、2025年2月に9店舗へと拡大。さらに、3月6日から3月26日には全国200店舗で期間限定の食べ放題が実施されることになった。
【写真27枚】かっぱ寿司「食べ放題」で実際に出てきた皿はこんな感じ
メニューの変遷は後述するが、大きく変わった点として挙げられるのが価格だ。2020年9月に食べ放題を休止したときの最低価格(税込)は「男性1848円、女性1738円」だったが、現在は「メニュータイプA店舗3890円、メニュータイプB店舗4190円」と定められている。
価格だけを単純比較すると以前の2倍以上だ。マルハニチロが実施した「回転寿司に関する消費者実態調査 2024」によると、回転ずし店の平均支払額(1人あたり)は1804円だ。もし「元」を取ろうと考えた場合、普段の2倍以上の量を食べないといけないことになる。
実際に、かっぱ寿司の食べ放題で「元」は取れるのだろうか。それとも価格以上の体験があるのだろうか。関東の食べ放題復活1号店である千葉駅前店で確かめてきた。
■食べ放題の中身はどう変わった?
現在の食べ放題を体験する前にコロナ禍前の食べ放題について振り返っておきたい。2020年に休止する前は以下の3つのコースが提供されていた(一部店舗はレギュラーのみ)。
・レギュラーコース:まぐろやサーモンなどの定番寿司、サイドメニュー・デザートなど80種類以上(男性1848円、女性1738円)
・スペシャルコース:レギュラーコースに中トロ・活〆真鯛など1貫ものを追加した100類以上(男性2178円、女性2068円)
・プレミアムコース:スペシャルコースに大トロや上煮穴子炙り(ハーフ)などを加えた110種類以上(男性2728円、女性2618円)
【写真27枚】かっぱ寿司「食べ放題」で実際に出てきた皿はこんな感じ
いずれもラストオーダーは50分で制限時間が60分だった。時間帯は平日の11:30〜14:00と 17:00〜20:00。ランチとディナーに楽しめる食べ放題として好評だった。
現在の食べ放題のメニューは価格以外もマイナーチェンジしている。以前のレギュラーコースより多い90種類以上であり、中トロや活〆真鯛などの1貫ものも対象だ。