斎藤元彦兵庫県知事を巡る疑惑:故・竹内県議とのLINEやり取りと「冷血の知事」の真実

兵庫県政を揺るがす斎藤元彦知事を巡る疑惑。2025年1月に急逝した元県議、竹内英明氏が生前、知事選中に一体何を思い、どのような苦悩を抱えていたのか。「週刊文春」の記者が故人とのLINEのやり取りや関係者の証言から、その真相に迫ります。

疑惑の渦中:百条委員会と突然の誹謗中傷

竹内英明氏は姫路市議を経て、兵庫県議を5期務めたベテラン議員。立憲民主党系の会派に所属しながらも無所属を貫き、国政では松本剛明元総務相との関係が深かったと言われています。

2024年6月、斎藤知事を巡る疑惑調査のための百条委員会が設置され、竹内氏も委員として事実解明に尽力していました。しかし、同年10月の出直し知事選告示後、事態は急変します。「NHKから国民を守る党」党首、立花孝志氏から斎藤氏失職の「黒幕」と名指しで批判されるようになったのです。

亡くなった竹内氏(享年50)亡くなった竹内氏(享年50)

この批判の根拠となったのは、兵庫維新の会所属(当時)の岸口実県議が提供した文書でしたが、後に岸口氏自身もその信憑性を疑う発言をしています。真偽不明の情報が拡散される中、竹内氏は大きなプレッシャーに晒されることとなりました。

故・竹内氏とのLINEやり取り:見えてきた苦悩の影

「週刊文春」記者は、県関係者への取材の中で竹内氏ともLINEで連絡を取り合っていました。普段は冷静沈着な竹内氏でしたが、知事選中は明らかに様子が異なっていました。立花氏からの誹謗中傷に怯え、「あまりにも怖いです」と心情を吐露するメッセージも送られてきていました。

襲撃を受けた立花氏襲撃を受けた立花氏

そして、2025年1月、竹内氏は自ら命を絶ちました。一体何が彼をそこまで追い詰めたのか。残された家族の悲しみ、そして真相究明への強い思いは、計り知れません。

「冷血の知事」:週刊文春が迫る斎藤氏の真実

「週刊文春」は、斎藤知事を巡る疑惑を短期集中連載「冷血の知事」で追及してきました。竹内氏とのLINEのやり取り、ご遺族の証言、そして立花氏が襲撃された事件など、様々な角度から事件の真相に迫っています。

「週刊文春 電子版」および「週刊文春」2025年3月27日号では、故・竹内氏が生前に何を思い、どのような苦悩を抱えていたのか、そして斎藤知事の真の姿とは一体どのようなものなのか、深く掘り下げて報じています。兵庫県政の闇に包まれたこの事件、今後の展開に注目が集まります。