10月21日、衆参両院本会議の首相指名選挙を経て、高市早苗総裁(64)が第104代内閣総理大臣に選出され、新高市内閣が発足しました。この新内閣発足の裏で、初入閣を果たした注目議員へのある政治ジャーナリストのコメントが、SNSを中心に大きな波紋を呼んでいます。特に、メディアでの発言に対するネットユーザーからの批判は、「情報操作」や「偏向」といった厳しい声にまで発展しており、政治報道のあり方とその影響について改めて考えさせられる事態となっています。
新内閣発足、高市首相と注目される女性閣僚
新たな高市内閣が正式に発足し、その顔ぶれが注目を集めています。特に、経験豊富な片山さつき氏(66)が財務大臣に、そして小野田紀美氏(42)が経済安保担当大臣と外国人政策担当大臣を兼任する形で初入閣を果たしました。この人事は、内閣の多様性を象徴するものであり、国民からの期待も高まっています。
同日夜に放送された報道番組『報道1930』(BS-TBS)では、解説ゲストとして政治ジャーナリストの田﨑史郎氏(75)が出演。番組中盤、司会の松原耕二氏が、新しく入閣した片山氏と小野田氏という二人の女性閣僚について田﨑氏に見解を求めました。小野田氏の過去の「私は移民に反対」「医療費を払わずに帰国する事例が後を絶たない」といった外国人政策に関する強い主張が紹介され、その発言に注目が集まる中で、田﨑氏のコメントは大きな議論を巻き起こすことになります。
小野田紀美氏の起用を巡る田﨑史郎氏の発言と「警戒感」
小野田紀美氏が経済安保担当大臣と外国人政策担当大臣に任命されたことについて、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は番組で自身の「警戒感」を表明しました。田﨑氏によると、当初は小野田氏が法務大臣に就任するとの情報があった際、「そうなったら大変なことになるなと思った」と語ったといいます。
その後、小野田氏が経済安保担当大臣に就任したことで「安心した」と述べたものの、さらに外国人担当大臣も兼任することになったため、「外国人担当で、外国人政策で”キツいやつを出してくるんじゃないか”という警戒感ですよ」と、その真意を説明しました。さらに田﨑氏は、経済安保担当大臣と外国人政策担当大臣の兼任について、「果たして両立する、連関があるのか、僕はないように思う」と疑問を呈し、二つの職務の関連性についても懐疑的な見方を示しました。
高市内閣で経済安保担当大臣に就任した小野田紀美氏
田﨑氏発言へのネット上での激しい反発と「日本人目線ではない」の声
田﨑史郎氏の小野田紀美氏の法務大臣就任への「警戒」発言が報じられるやいなや、インターネット上では激しい反発の声が上がりました。ネットニュース記事のコメント欄には、田﨑氏の発言を批判する意見が殺到し、”炎上”状態となりました。
具体的には、「これ見ていましたけど、田崎さんは誰の味方なんだよって思いました。日本人目線ではありませんでしたので」「偏向した情報源」「恣意的な『意見』」「情報操作」といった声が並び、田﨑氏の政治的立場や発言の客観性に対する疑問が噴出しました。特に、小野田氏の起用に期待を寄せる保守層や国民からは、「日本人の利益を第一に考える小野田氏の政策に、なぜベテランジャーナリストが難色を示すのか」という不満や失望の声が多数寄せられました。この事態は、政治ジャーナリストの報道姿勢が、いかに世論に影響を与え、また厳しい目に晒されているかを浮き彫りにしています。
高市氏への「懐疑的スタンス」と田﨑氏のバランス感覚
田﨑史郎氏が小野田紀美氏の人事に疑問を呈したことにとどまらず、彼が高市早苗氏に対して以前から一貫して「懐疑的」なスタンスを見せてきたことも注目されています。全国紙政治部記者によると、「田﨑氏といえば、今回の総裁選前にも小泉進次郎氏が高市氏を破って”当選確実”だと豪語して、”進次郎推し”の姿勢が批判を招いていました。しかし、いざ蓋を開けてみれば高市氏が総裁に選出されたので、田﨑氏は”取材不足だった”と謝罪しました」と語ります。
さらに、今回の番組冒頭でも、高市首相誕生への受け止めとして「女性の総理が誕生することは本当によかったと思います」と評価しつつも、「高市さんについて旧安倍派の議員について聞いていますと、持続力が足りないところがある」と苦言を呈していました。田﨑氏は故・安倍晋三氏と親交が深く、通常は自民党寄りの発言が多いことで知られていますが、なぜか高市氏に対してはこのような疑問を呈することが少なくありません。これは思想というよりも、田﨑氏の情報源との距離感によって発言に偏りが出てしまうということなのでしょうが、高市氏は保守派から絶大な支持を得ているため、その発言はより一層批判を浴びやすい状況にあると考えられます。
まとめ
高市早苗氏が第104代内閣総理大臣に就任し、新たな高市内閣が発足した中で、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏による小野田紀美新大臣へのコメントが、国民の間で大きな議論を巻き起こしています。特に、外国人政策に対する小野田氏の過去の発言を巡る田﨑氏の「警戒感」は、インターネット上で「日本人目線ではない」「情報操作」といった厳しい批判に晒され、炎上状態となりました。
また、田﨑氏が高市氏に対しても過去から一貫して懐疑的な姿勢を示してきたことが再認識され、彼の報道姿勢とバランス感覚に対する疑念が深まっています。故安倍晋三氏と親交が深く、一般的に自民党寄りとされる田﨑氏が、保守層から絶大な支持を得る高市氏に対して厳しい評価を下す背景には、情報源との距離感や個人的な見解が影響している可能性が指摘されています。新内閣発足という節目において、政治報道の客観性とその影響力が改めて問われる事態と言えるでしょう。



