公明党は、14日から15日にかけて行われる皇位継承の重要祭祀「大嘗祭」の中心儀式「大嘗宮の儀」に出席する。平成2年の前回、党として不参加を決め、議員が個人として出席するのは容認した。政権を担う立場から判断を転換させた格好だ。山口那津男代表は12日、記者団に「政府、与党で取り組むのが基本方針だ」と述べた。
公明党は参加決定の党内手続きなどは経ない。政府からの招待を踏まえ「議員それぞれがきちんと対応する」(山口氏)とした。前回の不参加決定は、神道色の濃い大嘗祭への公費支出が憲法にそぐわないことを理由とした。山口氏は政教分離について「裁判で争われたが、合憲判断が出ている」と述べ、参列への支障はなくなったとの認識を示した。