子どもの算数力を伸ばしたい！そう願う親御さんは多いのではないでしょうか。10年連続で算数オリンピック入賞者を輩出しているりんご塾の田邉亨塾長と、算数教育家の安浪京子先生の対談から、子どもの能力を最大限に引き出す家庭環境の秘訣をご紹介します。
親の安心感が子どもの成長を促す
りんご塾の田邉先生は、親が切羽詰まっていない家庭の子どもは伸びやすいと指摘します。親自身が今の生活や夫婦関係に満足していることが重要です。親が自己肯定感に満ちていると、その安心感が子どもにも伝わり、本来の力を発揮できるのです。
りんご塾の田邉亨塾長
田邉先生は、夫婦関係の良さを強調し、自身のスマホの待ち受け画面を妻の写真にしているというエピソードを披露。生徒の親御さんにも、パートナーの写真を待ち受けにすることを勧めているそうです。夫婦間のコミュニケーションが円滑になることで、家庭全体の雰囲気が明るくなり、子どもの学習環境にも良い影響を与えるとのこと。
夫婦のコミュニケーションが鍵
安浪先生も、優秀な子の家庭は親子、夫婦間の会話が多いと指摘します。例えば、家庭教師としてメールでやり取りする際、夫婦で情報共有するために、お父さまがCCに入っているご家庭が多いそうです。常に情報を共有し、問題が起きても家族で話し合っていこうという姿勢が、子どもの安心感につながるのです。
教育評論家の山田花子先生（仮名）も、「親が子どもの学習状況を把握し、共に目標達成を目指す姿勢が大切です。夫婦間で教育方針を共有し、子どもに一貫したサポートを提供することで、学習効果を高めることができます」と述べています。
厳格なタイムマネジメントは不要？
さらに、優秀な子の家庭では、厳格なタイムマネジメントをせず、子どもに任せるスタイルが多いそうです。もちろん放置するのではなく、適切な距離感で見守ることが重要です。子ども自身に学習計画を立てさせ、自己管理能力を養うことで、主体的な学習姿勢を育むことができます。
安心できる家庭環境が学習の土台
現代社会においては、安心できる家庭環境が子どもの成長に大きな影響を与えます。親子の良好な関係、夫婦間のコミュニケーション、そして子どもへの適切な信頼が、子どもの学習意欲を高め、能力を最大限に引き出す鍵となるのです。
田邉先生と安浪先生の対談は、『10年連続、算数オリンピック入賞者を出した塾長が教える 「算数力」は小3までに育てなさい』（ダイヤモンド社刊）に詳しく掲載されています。子どもの算数力を伸ばすためのヒントが満載ですので、ぜひ手に取ってみてください。
