青森県八戸(はちのへ)市の路上で12日、市立小6年の女児が見知らぬ男に切り付けられた事件。男は逃走中で、現場付近には赤色灯をつけたパトカーが多数止まる。警察官が懐中電灯で周囲を照らしながら捜査するなど、普段静かな住宅街は物々しい雰囲気に包まれた。
約30人が通う現場近くの認可外保育園「竹の子保育園」には事件直後、八戸署や市役所から注意喚起の電話があった。高柳光子園長(70)によると、119番通報のあった夕方ごろは園児の帰宅が一番多い時間帯。夜でも0歳児を預かっており、「小さな子がいるので怖い」と唇を震わせた。
小学生も通っている近くのダンス教室の社長は「心配だ。レッスンのキャンセルも出ており、今日は早く閉める」と緊張した様子で話した。女児が通う現場近くの小学校の教頭は「ほかの子供に対しても安否確認を急ぐ」と慌ただしい様子だった。