【ワシントン=淵上隆悠】米政府は18日、1963年のジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件に関する機密文書を新たに公開した。約8万ページに上るとされる資料を調査する米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「まだ大きな新事実は見つかっていない」と伝え、確認には時間がかかるとしている。
事件は、リー・ハーベイ・オズワルド容疑者の単独犯行と結論づけられているが、「中央情報局(CIA)が絡んでいた」などとする陰謀説が絶えない。すでに99%の資料が開示済みだが、新資料によって議論に終止符が打たれるかどうかが注目されている。記者6人態勢で新資料を読み込んでいるという同紙は「まだ犯人はオズワルドだ」とユーモラスに報じた。