大学生活をスタートされた秋篠宮家の長男・悠仁さま。筑波大学でのキャンパスライフは、茨城県警をはじめとする警察関係者にとって大きな重圧となっているようです。皇位継承権を持つ若い世代は、現在の皇室典範では悠仁さまただ一人。そのため、警察庁、皇宮警察、茨城県警、そして警視庁が連携し、都外での前例のない学生生活の安全確保に全力を注いでいます。未来の天皇の警備という、かつてない挑戦と言えるでしょう。
茨城県警の新たな挑戦：悠仁さまの警備
悠仁さまの筑波大学入学に関するニュース記事の画像
皇族の警備は「警衛」と呼ばれ、要人の警備である「警護」とは区別されます。警察庁警備局警備運用部の警備第2課警衛指導室が全体の指揮を執り、皇宮警察本部と都道府県警察本部が協力して実施されます。2022年の安倍元首相銃撃事件後、警備体制は見直され、警察庁には警備運用部が新設。茨城県警も昨年3月、警備部警備課に「警衛警護室」を新設しました。
衆院選では、この新しい体制下で厳戒態勢が敷かれました。例えば、JR水戸駅前での自民党総裁（当時）の街頭演説では、選挙カーの演台に防弾資機材を設置し、聴衆との距離を厳しく制限。また、米大統領の銃撃事件を踏まえ、周辺ビルの屋上にも警察官を配置するなど、徹底した警備が行われました。
こうした緊張感の中、悠仁さまの筑波大合格の知らせが届いたのです。ある県警関係者は、「東大進学の噂もあった中、筑波大合格の報に『これは大変なことになる』と身が引き締まる思いだった」と当時を振り返ります。警察庁幹部も、「茨城県警は大きなプレッシャーを感じているようだ。皇室関連の警備経験が不足していることが背景にある」と指摘しています。
万全の警備体制構築へ：関係機関の連携強化
悠仁さまの安全を守るため、関係機関は緊密に連携しています。警察庁は、皇宮警察、茨城県警、警視庁と連携し、情報共有や訓練などを実施。大学周辺の巡回強化、不審者への対応、緊急時の連絡体制など、様々な対策を講じています。
経験不足を補うための取り組み
茨城県警は、皇室関連の警備経験が少ないという課題を克服するため、様々な研修や訓練を実施。皇宮警察からの指導を受けながら、警備技術の向上に努めています。また、大学関係者との連携も強化し、キャンパス内外の安全確保に万全を期しています。
未来を見据えた警備：新たな時代の幕開け
悠仁さまの筑波大入学は、皇室の警備にとって新たな時代の幕開けと言えるでしょう。前例のない状況下での警備は、関係機関にとって大きな挑戦ですが、同時に、未来の天皇の安全を守るという重大な使命を担っています。国民の理解と協力のもと、万全の警備体制を構築していくことが重要です。
