東日本を中心に甚大な被害をもたらした台風19号の上陸から12日で1カ月となった。内閣府などのまとめによると、12日時点の死者は、21号と合わせて13都県で96人(12日時点、災害関連死を含む)で、依然4人が行方不明のままだ。記録的な大雨は河川の氾濫や堤防決壊を引き起こし、8万棟以上の住宅に被害を及ぼし、そこに暮らす人々の生活を壊した。今もなお2460人が避難生活を送る。
広範囲で浸水し、山間部では土砂で家屋が壊された宮城県丸森町では、今も土砂やがれきが道路脇に積み上がったままだ。
避難所で暮らし、孫とともに散歩していた女性は「夜は誰もいないので電気がつかず寂しい。家の修理を依頼したいけれど、人手が足りないようだ。高齢者が再び自宅に戻るのは難しいのでは…」とため息を漏らした。