テレビ朝日の人気ディレクター、ナスDこと友寄隆英氏が、経費の不正使用とパワーハラスメントで懲戒処分を受け、冠番組が打ち切りになったという衝撃的なニュースが飛び込んできました。今回は、この騒動の背景や詳細、そして今後のテレビ朝日の対応について詳しく解説していきます。
経費不正使用とパワハラの詳細
テレビ朝日の公式発表によると、友寄氏は2019年から2025年1月までの間、個人的な会食などで約517万円もの会社経費を不正に使用していたことが判明しました。さらに、複数のスタッフに対して人格を否定するような発言を繰り返すなど、パワーハラスメント行為も確認されています。
ナスDの全身黒塗り姿
これらの行為を受け、テレビ朝日は友寄氏を降格処分とし、人気番組「ナスD大冒険TV」も打ち切りとなりました。公式SNSも既に削除されており、その影響の大きさが伺えます。
ナスDとは?その経歴と人気番組
友寄隆英氏、通称ナスDは、体を張った破天荒な行動で人気を博したテレビ朝日の名物ディレクターです。2017年に放送された「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」で、ペルーの先住民の村を訪れ、全身にタトゥーの染料を塗って真っ黒になった姿が話題となり、「ナスD」の愛称で親しまれるようになりました。
その後、2020年4月には自身の冠番組「ナスD大冒険TV」がスタート。世界中を冒険する中で見せる型破りな行動は多くの視聴者を魅了し、特番も組まれるほどの人気を誇っていました。2020年7月にはエグゼクティブディレクターに昇格するなど、まさに順風満帆なキャリアを築いていました。
テレビ朝日の対応と再発防止策
今回の騒動を受け、テレビ朝日は「重大なコンプライアンス違反」を認め、視聴者や関係者への謝罪を発表しました。今後、経費処理のチェック体制の改善やガバナンスの強化など、再発防止策を早急に策定・実行していくとしています。
ナスDの番組での様子
しかし、一部では、2017年の「陸海空」放送時に、ナスDが視聴者に説明することなくCGで肌の色を黒く加工していたという「やらせ」疑惑が浮上しており、当時のテレビ朝日の対応にも疑問の声が上がっています。今回の件も踏まえ、テレビ朝日の企業体質そのものを見直す必要があると言えるでしょう。
まとめ:今後のテレビ業界への影響
人気ディレクターの失墜は、テレビ業界全体にも大きな衝撃を与えています。コンプライアンス遵守の重要性が改めて問われる中、各局は再発防止策の徹底が求められます。今回の件を教訓に、健全な番組制作が行われるよう、業界全体で取り組んでいく必要があるでしょう。