お笑い芸人のキンタロー。が披露した高市早苗氏のモノマネが、インターネット上で大きな議論を呼んでいます。元AKB48の前田敦子さんのモノマネでブレイクし、その卓越した観察眼と再現度で多くの著名人やユニークな対象をコミカルに演じるキンタロー。ですが、今回は「不快だ」という批判の声と、「人気者の証だ」と擁護する声が入り乱れる状況となっています。
「やりはじめて1日目の高市早苗首相」投稿が波紋
波紋を呼んだのは、2023年10月24日にキンタロー。が自身のX(旧Twitter)に投稿した内容です。「#やりはじめて1日目の高市早苗首相」というハッシュタグを添え、青いジャケットを着用し、高市早苗氏の表情を模倣した写真を公開しました。キンタロー。のモノマネの魅力は、対象の特徴を巧みに捉え、時に誇張することで笑いを生み出す点にありますが、この高市早苗氏のモノマネに対しては、不快感を覚えた人も少なくなかったようです。
この投稿の引用欄には、次のような厳しい意見が寄せられました。
- 「相手をリスペクトする訳じゃなく馬鹿にしてるだけの奴は本当に嫌い」
- 「気持ちわるいし似てないし面白くない」
- 「容姿で笑いとるのもう限界じゃね 自分の容姿でも他人の容姿でも」
- 「前から苦手な芸人だったけどこれはあかんやろ。不愉快でしかないな。目に入れたくないレベル」
一方で、「モノマネされる事は人気者の条件だよ。中でもキンタローは極上」といった、モノマネの対象とされること自体は悪いことではないという擁護の声も上がっています。
前田敦子さんのモノマネを披露し注目を集めるキンタロー。
過去にもあった「不快」の声と誇張モノマネの歴史
キンタロー。のモノマネが物議を醸すのは今回が初めてではありません。彼女がブレイクするきっかけとなった前田敦子さんのモノマネも、当初はAKB48のファンを中心に「不快だ」という声が多く、一発屋芸人としてすぐに消えてしまうだろうと予測されていました。しかし、彼女は誇張モノマネという自身のスタイルを追求し続けた結果、現在ではバラエティー番組関係者や芸人仲間からも一目置かれる存在へと成長しました。この背景には、単なる物真似に終わらない、彼女独自のエンターテイメント性があると言えるでしょう。
モノマネが高市氏にもたらす「プラス」の可能性
今回の高市早苗氏のモノマネについても、別の視点から肯定的な意見も出ています。ある放送作家は、「キンタロー。さんのモノマネを通じて、高市首相の活動や政治に関心が薄い若い世代も興味を持つかもしれませんからね」と指摘します。さらに、ワイドショースタッフも「明らかにディスるような発言があれば叩かれても仕方ないですが、誇張モノマネぐらいであれば温かい目で見守るぐらいが、高市首相にとってもプラスになるのではないでしょうか」と語っています。モノマネが著名人の知名度向上や、特定の話題への関心を喚起するきっかけとなる可能性は十分にあり、特に政治家においては、これまでリーチしにくかった層への認知度向上に繋がることも考えられます。
結論として、キンタロー。の高市早苗氏モノマネに対する評価は二極化しており、その背景には表現の自由、リスペクトの有無、そしてモノマネが持つ社会的な影響力といった複雑な要素が絡み合っています。今後、このモノマネがどのように受け止められ、キンタロー。や高市氏にどのような影響を与えるのか、注目が集まります。
参考文献
- キンタロー。の高市首相モノマネに「不快でしかない」の一方「人気者の条件」賛否両論 – Yahoo!ニュース / 週刊女性PRIME





