ライブハウスでの痴漢行為をめぐる運営会社の対応が、SNS上で大きな波紋を広げています。事の発端は、3月16日に大阪・なんばHatchで開催されたバンド「礼賛」(ラランドのサーヤ、川谷絵音所属)のライブでの出来事。観客の一人が痴漢被害を訴え、さらに会場スタッフの不適切な発言があったとSNSに投稿したことがきっかけでした。
運営会社の見解と被害者側の主張の食い違い
ライブ運営会社であるキョードー大阪は19日に声明を発表し、第三者の目撃証言に基づき「痴漢行為は認められない」と結論付けました。また、スタッフによる不適切発言についても否定しています。
ラランドのサーヤ(左)と川谷絵音
しかし、被害を訴えた投稿者はこの声明に反論。「事実確認もなく一方的な結論だ」と怒りを表明し、スタッフとの会話の録音データの存在を示唆しました。運営会社と被害者側の主張が大きく食い違っており、真相解明が待たれます。
SNS上での批判の声
キョードー大阪の対応には、SNS上で多くの批判が寄せられています。一方的な発表や被害者への配慮の欠如を指摘する声が多く、企業としての責任を問う厳しい意見も目立ちます。
アーティストSIRUPも反応、ライブハウスの安全対策に一石
この騒動を受け、シンガーソングライターのSIRUPさんは自身のSNSで「俺のツアーで絶対こんな地獄対応させない」とキョードー大阪を批判するような投稿をしました。SIRUPさんも大阪でライブを開催する予定があり、キョードー大阪の親会社が関わっていることから、他人事ではないと考えたようです。
ライブの様子
痴漢対策の重要性
ライブハウスでの痴漢行為は長年の課題です。今回の騒動は、改めてライブハウスにおける安全対策の重要性を浮き彫りにしました。 ヤバいTシャツ屋さんなど、痴漢対策に積極的に取り組むアーティストもおり、主催者側の意識改革が求められています。 音楽業界全体で、より安全で快適なライブ環境の実現に向けて取り組む必要があると言えるでしょう。
今後の展開に注目
今回の件は、ライブハウス運営における危機管理のあり方、そして被害者への適切な対応の必要性を改めて問うものです。今後の調査の進展、そしてキョードー大阪の対応に注目が集まります。