「キングダム 77」トーハン週間ベストセラー首位獲得!映画第5弾も決定

10月21日に発表されたトーハンの週間ベストセラーランキングにおいて、原泰久氏の戦国大河コミック『キングダム 77』がコミックス部門で堂々の第1位を獲得しました。3ヶ月ぶりの新刊となる本作は、読者の熱い期待に応える形で初登場首位を飾り、その不動の人気を改めて示しました。また、映画「キングダム」シリーズの第5弾製作決定も報じられ、日本のみならず世界中のファンから注目が集まっています。

「キングダム 77」詳細:激戦の韓攻略戦の行方

最新刊『キングダム 77』では、紀元前230年の韓攻略戦がクライマックスを迎えます。戦国七雄の一角である韓との壮絶な戦いが描かれ、英呈平原、東砂平原での秦・韓両軍による総力戦の行方に読者の目は釘付けとなります。信が敵副将・博王谷を討ち取るなど、秦軍の目覚ましい活躍が描かれ、続く東砂平原の戦いでも洛亜完軍に完勝。遂に韓王都・新鄭への進攻が開始されます。国家存亡の危機に直面した韓王家が、国と民のどちらを選択するのか、その決断と犠牲が圧倒的なスケールで描かれる歴史大作の最新作です。

「キングダム」最新刊77巻の書影。秦と韓の激しい戦いを背景に信が描かれている。「キングダム」最新刊77巻の書影。秦と韓の激しい戦いを背景に信が描かれている。

(集英社ウェブサイトより)

映画「キングダム」第5弾制作決定と山崎賢人氏のコメント

『キングダム 77』の発売と時を同じくして、実写映画版「キングダム」の第五弾が2026年夏に公開されることが発表されました。主人公・信を演じる山崎賢人氏は、続編決定の報に際し「まだまだ原作は続いていて面白いエピソードもたくさん残っていたから嬉しかったです。そしてついにこの続編を皆さんに発表できてとても嬉しいです」と喜びのコメントを寄せました。さらに、「大沢さん、王騎将軍が残してくれた魂を受け継いで、自分がみんなを引っ張っていけたらなと思います。さらにスケールアップしたキングダムでまた熱い夏を一緒に迎えましょう!」と、第四弾「大将軍の帰還」で圧倒的な存在感を示した王騎将軍役の大沢たかお氏への敬意を示しつつ、映画でも原作の壮大な世界観をさらに大きく表現していく決意を表明しています。この発表は、コミックスファンだけでなく映画ファンにとっても朗報であり、今後の展開に大きな期待が寄せられています。

週間ベストセラー上位作品の動向

『キングダム 77』に続き、トーハン週間ベストセラーコミックス部門の第2位には、異世界転生ファンタジーの金字塔『転生したらスライムだった件(30)』がランクインしました。マリアベルのユニークスキル「強欲者(グリード)」に支配されたユウキとリムルの激戦が描かれる本作では、混沌竜のもとへ向かったミリムや姿を晦ましたマリアベルの動向が、物語をさらに複雑かつ緊迫したものにしています。リムルがこの窮地をいかに突破するのか、その展開に注目が集まっています。

「転生したらスライムだった件」最新刊30巻の書影。主人公リムルが強敵と対峙する場面が描かれている。「転生したらスライムだった件」最新刊30巻の書影。主人公リムルが強敵と対峙する場面が描かれている。

(講談社ウェブサイトより)

第3位には、スパイと超能力者の家族が織りなす人気コメディ『SPY×FAMILY 16』が続きました。このように、日本のコミックス市場は多様なジャンルの人気作によって活況を呈しており、国内外の読者を魅了し続けています。

結論

『キングダム 77』のトーハン週間ベストセラー首位獲得は、その作品が持つ歴史的スケールと人間ドラマが、現代の読者にも深く響いていることを証明しています。また、実写映画の継続的な成功は、原作の魅力をさらに広め、新たなファン層を獲得する上で重要な役割を果たしています。日本の漫画文化は、国内外においてその影響力を拡大し続けており、今後もその動向から目が離せません。

参考文献