美容外科業界を揺るがす一大スキャンダル。大手美容外科クリニック、東京中央美容外科（TCB）で、無資格のスタッフによる医療行為が行われていた問題で、新たな展開が明らかになりました。週刊文春によるこれまでの報道では、看護師資格を持たない美容アシスタントが、笑気麻酔や塗布麻酔などを患者に日常的に投与していた実態が告発されてきました。
TCB内部告発：マニュアルの存在と日常的な無資格医療行為
「入社時から教えられ、マニュアルにも書いてありました。先輩も当たり前にしていました」と、ある美容アシスタントは証言しています。週刊文春電子版では昨年9月、入手したTCB内部マニュアルの内容を公開。そこには、「70％=一瞬だけ切り札として使う」といった、麻酔の濃度や具体的な手順が詳細に記されていました。
TCBの内部告発とマニュアルの存在
この告発は、美容業界に激震をもたらし、TCBの信用は大きく失墜しました。多くの患者が不安を抱え、医療の安全性を問う声が上がっています。美容医療におけるコンプライアンス遵守の重要性が改めて問われる事態となっています。
警察捜査開始！美容アシスタントに聴取
そして今回、TCBの中国地方の支店に、地元県警が捜査のため立ち入ったことが判明しました。聴取を受けた美容アシスタントは、「出頭に応じなければ身柄を拘束すると言われ、行かざるを得ませんでした」と語っています。
医療行為は医師や看護師といった有資格者のみが行うことが法律で定められています。無資格者が医療行為を行うことは、患者の安全を脅かす重大な違反行為です。今回の警察捜査は、TCBにおける組織的な無資格医療行為の実態解明に向けた重要な一歩と言えるでしょう。
美容アシスタントの恐怖と不安の声、TCBの対応は？
週刊文春電子版では、捜査対象となった美容アシスタントの告白を掲載。指紋採取などの恐怖、日頃から感じていた不安、そしてそれらに対するTCBの不可解な対応など、生々しい証言が綴られています。
医療ジャーナリストの山田健太郎氏（仮名）は、「今回の事件は、美容医療業界全体の信頼を揺るがす深刻な問題です。TCBは、徹底的な調査を行い、再発防止策を講じる必要があります。また、行政機関による監督体制の強化も不可欠です」と指摘しています。
まとめ：TCB無資格医療行為問題の今後
TCBの無資格医療行為問題は、今後さらに大きな波紋を広げることが予想されます。警察捜査の進展、TCBの対応、そして美容医療業界全体の動向に注目が集まっています。
今回の事件を教訓に、美容医療業界全体の意識改革、そして患者が安心して施術を受けられる環境づくりが求められています。
