芦屋六麓荘:日本の富裕層が憧れる最高級住宅街の魅力と実態

芦屋と聞けば、誰もが高級住宅街を思い浮かべるでしょう。その芦屋の中でも、最高峰に位置するのが「六麓荘町」です。今回は、この謎めいたヴェールに包まれた六麓荘町の魅力と、そこに住む人々の暮らしぶりについて迫ります。

希少性ゆえの高値とステータス

六麓荘町には約250の物件が存在しますが、年間の売り出し物件はわずか2~3件。常に5~10人もの購入希望者が順番待ちをしているというから驚きです。(芦屋不動産代表取締役 東雄樹氏談)

芦屋六麓荘の物件芦屋六麓荘の物件

一坪100万円~110万円という高額な相場も、この希少性ゆえ。最近では、さらに高値で取引されるケースも珍しくないそうです。

Oh!不動産代表取締役の幸保和明氏によると、六麓荘町を希望する富裕層は、駅からの距離よりも、眺望の良さや広さを重視する傾向にあるとのこと。敷地内に駐車スペースを10台分確保したいといった要望も珍しくないそうです。実際、複数の医院を経営する医師や企業経営者など、まさに日本のトップ層が暮らしています。

六麓荘町の景観:まるで中世ヨーロッパ

JR芦屋駅からバスで約20分、日出橋バス停で下車すると、すぐに「六麓荘町町内会員案内図」の看板が目に入ります。

急な坂道を登っていくと、立派な松が並ぶ伝統的な日本家屋や、美術館を思わせるような壮大な洋館が次々と姿を現します。コンビニや信号機も見当たらない、静寂に包まれた40km制限の道路を、ベンツやアウディなどの高級車が行き交います。

中世ドイツの古城を彷彿とさせる赤茶色の塀と、巽の表札を掲げた邸宅は、大阪証券取引所社長を務めた故・巽悟朗氏の邸宅です。ダイエー創業者の故・中内功氏、伊藤ハム元会長の故・伊藤研一氏、くいだおれ創業者の故・山田六郎氏など、錚々たる大富豪が居を構えた六麓荘町は、まさに日本の富裕層の象徴と言えるでしょう。

芦屋六麓荘の街並み芦屋六麓荘の街並み

まとめ:憧れの地、六麓荘

六麓荘町は、単なる高級住宅街ではなく、成功の証、ステータスの象徴と言えるでしょう。その希少性、圧倒的な景観、そしてそこに住む人々の物語は、私たちに憧れと想像力を掻き立てます。