「1票の格差」が最大3・00倍だった7月の参院選は投票価値の平等に反し違憲だとして、沖縄県の有権者が沖縄選挙区の選挙無効を求めた訴訟の判決で、福岡高裁那覇支部(大久保正道裁判長)は13日、「合憲」との判断を示し、請求を棄却した。
二つの弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部に起こした一連の訴訟で13件目の判決。これまでの12件は「違憲状態」2件、「合憲」10件だった。
参院選で最高裁は、平成22年選挙(最大格差5・00倍)と25年選挙(4・77倍)を違憲状態とし、合区が導入された28年選挙(3・08倍)を合憲と判断。30年の公選法改正で定数6増(埼玉選挙区2、比例代表4)となり、今回の選挙で格差はわずかに縮小した。
30年9月時点の議員1人当たりの有権者数は、最少だった福井選挙区と比べ、沖縄選挙区は1・78倍だった。