放送中のドラマ「Re:フォロワー」。SNS社会で影響力を持つ「インフルエンサー」の暗闘を描く物語は、現代社会を切り取り、善と悪を単純に分けられない複雑な世界観を映し出す。ともに特撮ヒーロードラマで経験を重ねたダブル主演の西銘駿(21)と、塩野瑛久(24)にも注目の作品だ。(渡部圭介)
SNSで圧倒的なフォロワー数を誇る、正体不明のインフルエンサー「クレシダ」。SNSを通じて依頼者の相談に応え、ときには過激な行動もいとわない。その正体は、4人の若い男性。それぞれに得意分野に応じた役割があり、依頼者の悩みを解決する。
依頼者は家族の中で居場所を失った男など、どこにでもいそうな人物。クレシダの“成敗”で、人々の本当の姿があらわになる。
クレシダのリーダー、池永一十三役の西銘は「台本を読んだときには気付かない、映像の伏線の張り方がすごい」と監督・脚本の西田大輔の腕に舌を巻く。クレシダのメンバー、原田優作役の塩野も「完全にフィクションとは言い切れない内容に、すごく引かれた。どう見るかによって、一話一話の重みが変わってくる」と話す。