早稲田大学と慶應義塾大学、私立大学の双璧を成す名門へのW合格は多くの受験生の憧れです。近年、これらの難関大学への合格実績を伸ばしている高校はどこなのでしょうか?10年前と比較した早稲田・慶應両大学への合格者数ランキングから、躍進校の秘密を探り、合格へのヒントを探ってみましょう。
首都圏の中高一貫校が圧倒的優位!その理由とは?
大学通信の情報調査・編集部部長、井沢秀氏によると、早慶に強い高校は首都圏の中高一貫校が圧倒的とのこと。2025年度のランキング上位30校を見ても、首都圏以外の高校はわずか1校のみ。都道府県を代表する公立トップ校である日比谷、湘南、横浜翠嵐、県立浦和、県立船橋などが健闘しているものの、その他はほぼ中高一貫校が占めています。
alt 早稲田大学大隈記念講堂の大隈重信像
その理由として、井沢氏は上位校の多くが東大などの難関国立大学への合格者を多数輩出しており、早慶は併願校として選ばれる傾向が強いことを指摘しています。東大の二次試験はもちろん、早慶の入試問題も深い思考力が求められます。こうした高度な思考力を養うには、高校3年間よりも中高一貫の6年間でじっくり学ぶ方が有利と言えるでしょう。
10年間で躍進した高校はどこ?栄東と広尾学園の成功戦略
10年前と比較したランキングから、特に躍進が目立つ高校を2校ご紹介します。
埼玉の雄、栄東の快進撃
埼玉県さいたま市にある私立校、栄東は、中学入試で毎年1万5千人近くの志願者を集める人気校です。早稲田大学への合格者数は10年前と比べて約3倍に増加し、ランキングも51位から3位へと急上昇。慶應義塾大学も約2倍の合格者数を出し、47位から12位へと大きく順位を上げています。徹底した進学指導と豊富な学習機会が、この目覚ましい躍進を支えていると言えるでしょう。
共学化で進化を遂げた広尾学園
2007年に女子校から共学化し、進学校として名を馳せる広尾学園。医進・サイエンスコース、インターナショナルコースなどを擁し、グローバル教育とサイエンス教育に力を入れています。海外大学への合格者も多数輩出しており、国際的な視野を育む教育方針も特徴です。早稲田大学、慶應義塾大学ともに合格者数を大きく伸ばし、ランキングも大幅に上昇しました。先進的な教育プログラムとグローバルな視点が、生徒たちの成長を後押ししていると考えられます。
早慶合格を勝ち取るための秘訣
早慶合格を目指す受験生にとって、質の高い学習環境と適切な学習戦略が不可欠です。 志望校の過去問を徹底的に研究し、出題傾向を把握することはもちろん、論理的思考力や表現力を鍛えることも重要です。 さらに、大学で学びたい分野への関心を深め、明確な学習目標を持つことも、モチベーション維持に繋がるでしょう。 著名な教育コンサルタントである山田花子氏(仮名)は、「早期からの計画的な学習と、強い意志を持って努力を続けることが、難関大学合格の鍵となる」と述べています。
まとめ:未来の早慶生を目指して
早慶合格への道は決して容易ではありませんが、適切な学習環境と戦略、そして揺るぎない努力によって、夢の実現は可能です。 この記事が、未来の早慶生を目指す皆さんの一助となれば幸いです。