広島県警福山東署は13日までに、走行中の山陽新幹線の車内で2回にわたって非常用ドアコックのふたを開け、緊急停車させたとして、威力業務妨害の疑いで自称住所不定、無職、大須賀哲也容疑者(59)を逮捕した。
同署によると、大須賀容疑者は当時、飲酒していた。「新幹線を止めようとしてやったわけではない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は12日午後4時40分と同55分ごろ、山陽新幹線新尾道-福山間を走行中の鹿児島中央発新大阪行きさくら558号で、非常時に手動でドアを開けるためのドアコックのふたを開けて列車を緊急停車させ、運行を妨害した疑い。
1回目の停車の後、乗務員が安全を確認した上で運行を再開したが、大須賀容疑者が再度ドアコックのふたを開けたとみられる。福山駅に到着後、連絡を受けて駆け付けた警察官が大須賀容疑者を取り押さえた。 JR西日本によると、山陽新幹線はこの列車を含めて上り5本が最大9分遅れ、約1900人に影響した。