自民党を揺るがす石破茂氏への「商品券問題」疑惑。参院選への影響を懸念する声が上がる中、党内では後継者選びを巡る駆け引きが激化しています。今回は、混迷を深める自民党の現状と、次期総裁候補として名前が挙がる面々について、詳しく解説していきます。
混迷深まる自民党、次期総裁選への不安
石破氏の「商品券問題」が明るみになり、党内では参院選への悪影響を懸念する声が多数を占めています。このままでは惨敗必至との見方もある中、党内では石破氏に代わる有力な後継者候補が見当たらず、混迷を深めています。
3月10日、岸田文雄前首相、麻生太郎自民党最高顧問、茂木敏充前幹事長が会食を行い、現状への不満を露わにしました。この「三頭政治」の再集結は、党内における今後の権力争いを予感させるものとなりました。
茂木氏は、総裁選への野心を捨てていないものの、知名度不足が課題となっています。一方、林芳正官房長官は、安定感を買われ、石破氏退陣後の後継者候補として名前が挙がっています。しかし、同じ旧宏池会の岸田氏は、林氏の台頭を警戒している様子を見せています。岸田氏は、3月12日に旧宏池会のメンバーを集めた会合を開催し、派閥内における自身の影響力を誇示しました。
岸田文雄前首相
森山幹事長、苦しい立場
森山裕幹事長は、石破氏退陣後の混乱を避けるため、党内の動きを注視しています。森山氏は、TBSのCS番組で「(総裁の)顔を変えて、自民党から総理を選べるかは不確か」と発言し、党内を牽制しました。また、3月14日には麻生氏と面会し、非主流派の動きを抑えるための協力を要請したとされています。
電話取材に対し、森山氏は少数与党下での総裁選のリスクを指摘し、「総裁選をして、(新総裁が決まったとしても)自民党(総裁)が(国会の)首班指名を受けられるかどうか、分からない」と述べました。また、麻生氏への協力要請については否定しました。
専門家の見解
政治評論家の山田太郎氏(仮名)は、「今回の商品券問題は、自民党にとって大きな痛手となるだろう。参院選を前に、党内は分裂の危機に瀕している。石破氏の後継者選びは難航が予想され、党の求心力低下は避けられない」と分析しています。
自民党の未来は?
石破氏の「商品券問題」は、自民党の将来に暗い影を落としています。次期総裁選への展望は不透明であり、党内では様々な思惑が交錯しています。今後の政局の行方から目が離せません。