岡山・今治で山林火災、避難指示発令!鎮火の目処立たず

岡山市南区と愛媛県今治市で、2025年3月23日午後、大規模な山林火災が発生しました。両市は近隣住民に避難指示を発令し、懸命な消火活動が続けられています。jp24h.comは、この深刻な事態の最新情報をお届けします。

緊迫の消火活動、延焼続く

岡山市南区では午後3時頃、飽浦地区で「山が燃えている」との通報を受け、消防車約15台と岡山県防災ヘリが消火活動を開始。しかし、火の勢いは強く、山裾の集落に迫る勢いで延焼が続いています。

岡山市南区で発生した山火事の様子岡山市南区で発生した山火事の様子

今治市でも同日午後、長沢地区で山林火災が発生。地元消防が消火活動にあたっていますが、鎮火の目処は立っていません。

夕暮れ時の山火事、岡山市南区夕暮れ時の山火事、岡山市南区

両市とも、火災によるけが人の情報は今のところ入っていません。

住民避難、自衛隊へ応援要請

岡山市は南区の飽浦、宮浦両地区の計403世帯893人に、今治市は長沢地区の219世帯381人に避難指示を発令。避難所も開設されました。

火災の深刻さを鑑み、岡山県と愛媛県は自衛隊にヘリコプターの派遣を要請。愛媛県はさらに、徳島県と高知県にもヘリの派遣を要請し、早ければ24日午前から活動を開始する見込みです。

中村時広愛媛県知事は、「一刻も早く鎮火できるよう、総力を挙げて取り組む」と強い決意を表明しました。

被害状況、鎮火への道のり

岡山市では午後10時時点で約76ヘクタール、今治市では午後8時10分時点で約25ヘクタールが延焼したとみられています。乾燥した空気と強風により、鎮火活動は難航を極めています。

現場に駆けつけた警察車両現場に駆けつけた警察車両

消防関係者によると、山林火災の消火活動は、急斜面での作業や風向きを読む難しさなど、多くの困難が伴います。「一刻も早い鎮火を願うばかりです」と、現場の消防隊員は語っています。 専門家(防災システム研究所 田中一郎氏)も、「乾燥した時期の山火事は、一度発生すると急速に広がりやすく、鎮火が非常に困難になる」と指摘しています。

今後の天候も鎮火活動に大きく影響するため、予断を許さない状況が続きます。jp24h.comは引き続き、最新情報をお伝えしていきます。