お子さんの不登校を経験したフリーアナウンサーの政井マヤさん。17歳、13歳、7歳の3人のお子さんを育てる中で、学校に行けない時期があったお子さんの経験から、「学び続けること」の大切さを実感したといいます。今回は、政井さんのインタビューを通して、不登校への向き合い方、そして子育てのヒントを探ります。
不登校の兆候を見逃さないために
政井さんのお子さんが不登校になったのは小学生の頃。友人関係の悩みが原因でしたが、当時はその深刻さに気づけなかったそうです。
「学校に行けない」と告げられた時、初めてのことだったので、どうすればいいのか分からず戸惑ったと語ります。
思い返せば、泣いて帰ってきたり、日曜日の夕方になると気持ちが沈んだりするなど、子どもからのSOSは出ていたといいます。
alt 政井マヤさん
しかし、「学校に行かせなければ」という思いが強く、子どもの気持ちを十分に受け止められなかったと振り返ります。
身体症状が現れて初めて気づいた深刻さ
「きっと大丈夫だから行こうね」と励ますだけで、子どものSOSを見逃し、「学校に行きたくない」と言い出せない状況を作ってしまっていたと政井さんは反省しています。
最終的には、腹痛、頭痛、難聴といった身体症状が現れ、それを機に「もう無理をさせるのはやめよう」と決断したそうです。
子どもにとっては想像以上に深刻な問題だったようで、もっと早く気づいて対処したり、環境を変えてあげればよかったと後悔しているとのこと。
夫の理解と子どもの心の回復
当初、夫は学校を休ませることに慎重でしたが、子どもの状態を見て「無理をさせず、まずは心の回復を優先しよう」と納得してくれたそうです。
子育て支援の専門家である山田先生(仮名)も、「子どものSOSを見逃さず、親がしっかりと寄り添うことが大切です。特に、身体症状が現れる場合は、深刻な状況であることを認識し、適切な対応が必要です」と指摘しています。
alt 3児の母・政井マヤさん
学び続けることの重要性
政井さんは、学校に行けない時期も「学びさえ続けてさえいれば焦りはなくなる」と考えていたそうです。
家庭学習や通信教育など、様々な方法で学びを継続することで、子どもは自信を取り戻し、将来への希望を持つことができるのです。
次回は、政井さんが実践した家庭学習の方法や、不登校のお子さんへの具体的なサポートについて詳しくお聞きします。
不登校の子育て、一人で悩まないで
不登校は、子どもだけでなく、家族にとっても大きな負担となります。一人で抱え込まず、周りの人に相談したり、専門家のサポートを受けることも考えてみましょう。
この記事が、不登校に悩むご家庭の一助になれば幸いです。