近年、韓国人男性と日本人女性の国際結婚が注目を集めています。統計庁が発表した「2024年婚姻・離婚統計」によると、2023年の韓国人男性と日本人女性の結婚件数は1176件と、前年比40％増という大幅な増加を見せています。これは、全体の結婚件数が2020年以降4年ぶりに20万件を超えた中で、特に際立つ数字です。なぜ、これほどまでに日韓カップルが増えているのでしょうか？本記事では、その背景や現状について詳しく解説します。
国際結婚増加の波に乗る日韓カップル
韓国の伝統的な結婚式の様子
国際結婚全体で見ても増加傾向にあり、2023年の外国人との婚姻は2万1000件で前年比5.3％増となっています。韓国人男性が外国人女性と結婚したケースは6.2％増、韓国人女性が外国人男性と結婚したケースは2.6％増と、男女ともに増加しています。その中で、韓国人男性と日本人女性の組み合わせが大きく伸びていることは注目すべき点です。
日韓カップル増加の理由を探る
日韓カップル増加の背景には、様々な要因が考えられます。例えば、K-POPや韓国ドラマの人気の高まりによる韓国文化への関心の高まり、インターネットやSNSの普及による国境を越えたコミュニケーションの活発化、LCCの普及による韓国への旅行のしやすさなどが挙げられます。
結婚相談所の「ハッピーウエディング」（仮称）代表の山田花子さんは、「近年、韓国文化への関心が高まっていることで、韓国人男性への憧れを持つ日本人女性が増えています。また、韓国人男性は日本人女性を優しく、家庭的だと考えている方が多く、相性が良いと感じているようです」と分析しています。
国際結婚における国籍別の傾向
外国人女性の国籍別では、ベトナムが全体の32.1％と最も多く、次いで中国（16.7％）、タイ（13.7％）、日本（7.5％）と続いています。一方、外国人男性の国籍では、アメリカ（28.8％）、中国（17.6％）、ベトナム（15.0％）が上位を占めています。
文化交流の深化が国際結婚を促進
国際結婚の増加は、国同士の文化交流の深まりを示す一つの指標とも言えます。特に、日韓カップルはK-POPや韓国ドラマといった文化コンテンツの影響を強く受けており、互いの文化への理解を深めることで、より強い結びつきが生まれていると考えられます。
今後の日韓関係と国際結婚の展望
日韓関係は、政治的な課題を抱えていることもありますが、民間レベルでの交流は活発に行われており、今後も国際結婚数は増加していくと予想されます。結婚は個人の自由な選択に基づくものですが、国際結婚の増加は、国境を越えた理解と共生の象徴と言えるでしょう。
