在韓米軍トップ、GSOMIA破棄は「誤ったメッセージになる」





在韓米軍のエイブラムス司令官(AP)

 【ソウル=桜井紀雄】在韓米軍のエイブラムス司令官は13日までに、韓国が破棄を決めた日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)について「GSOMIAがなければ、われわれがそれだけ強くないかもしれないという誤ったメッセージを送る恐れがある」と懸念を示した。北朝鮮や中国、ロシアを念頭に協定を維持するよう韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権にクギを刺した形だ。

 ソウル南方の米軍基地での記者会見で語った。「GSOMIAは、日韓の歴史的な差よりも地域の安定と安全保障を最優先するという明確なメッセージを投じた」とも意義を強調した。

 一方、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は13日、ソウルで14、15日に開かれる定例の米韓軍事委員会や安保協議に出席するため韓国入りした。14日にはエスパー米国防長官も訪韓し、23日午前0時に協定の失効が迫る中、米国防部門のツートップが協定を維持するよう文政権の説得に当たることになる。

 ミリー氏は訪韓前に日本で、GSOMIA問題が韓国でも「協議のポイントになる」と解決に意欲を示したが、文政権は、日本の輸出管理厳格化の撤回が前提との立場を崩していない。



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