原付バイクが道路の真ん中を走る光景、見かけたことはありませんか?「邪魔だな…」と感じたドライバーの方もいるかもしれません。jp24h.comでは、この行動の裏に隠された原付ライダーの心理を探ります。単なる迷惑行為ではなく、そこには道路状況、安全意識、そして都市部ならではの事情が複雑に絡み合っているのです。
路面状況と安全確保:原付ライダーの視点
自動車に比べて車体が小さく、タイヤも細い原付バイクは、路面の状況に大きく影響を受けます。路肩付近の小さな段差や砂利、マンホールなども、ライダーにとっては大きな危険となり得るのです。近畿大学物理工学部准教授で交通心理士の島崎敢先生は、「原付ライダーは、路面状態の良い車線中央部を選ぶ傾向がある」と指摘します。これは、転倒リスクを減らし、安全な走行を確保するためのライダーの工夫と言えるでしょう。
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また、車線中央を走行することで、自動車からの無理な追い越しを防ぐ効果も期待できます。特に狭い道路では、左端に寄りすぎると危険な追い越しを誘発する可能性があります。中央寄りに走行することで、「今は追い越さないでください」という意思表示をしている場合もあるのです。これは、自身の安全を守るためのライダーの戦略と言えるでしょう。
都市部の事情:路上駐車とドア開閉の危険
都市部では、路上駐車の多さが原付ライダーの走行位置に影響を与えている可能性があります。路上駐車を避けるためには、頻繁に進路変更や車線変更が必要となり、その度に右後方の安全確認が必要になります。これは、ライダーにとって大きな負担であり、リスクでもあります。
島崎先生は、「都市部の原付ライダーは、路上駐車を避ける手間とリスクを軽減するため、最初から車線中央付近を走行することを選択している可能性がある」と分析しています。さらに、駐車車両からの突然のドア開閉も、ライダーにとって大きな脅威です。車線中央を走行することで、この危険を回避しようとしていると考えられます。
まとめ:原付ライダーの行動への理解を深める
原付バイクが車線中央を走行する背景には、様々な要因が考えられます。路面状況、安全意識、そして都市部の事情など、ライダーの視点に立って考えてみると、その行動への理解が深まるのではないでしょうか。jp24h.comでは、今後も交通社会における様々な課題を取り上げ、より安全で快適な交通環境の実現を目指していきます。