財務省の巧妙な政界工作:国民民主党「切り捨て」と維新への接近

財務省の隠された戦略、そして政界を揺るがす駆け引き。国民民主党はなぜ切り捨てられ、日本維新の会はどのようにして財務省の新たなパートナーとなったのか? jp24h.comは、その舞台裏に迫ります。

国民民主党切り捨ての真相

物価高騰の中、給料や年金は上がらず、税金や社会保険料の負担は増える一方。国民の不満は高まるばかりです。「財務省解体デモ」に見られるように、この行き場のない怒りは、政治への不信感へと繋がっています。

国民民主党の玉木雄一郎代表は、近年、財務省への批判を強めています。その背景には、今国会の予算案審議における、与党との交渉の決裂があります。「年収の壁」の大幅な引き上げやガソリン減税を要求したものの、最終的に合意に至らなかったのです。

玉木雄一郎代表玉木雄一郎代表

玉木氏の要求は、国と地方合わせて7兆~8兆円もの減収につながる可能性がありました。財務省は、この「高すぎる要求」を突き付けた国民民主党を切り捨て、財源が10分の1以下で済む高校教育無償化を要求した維新へと接近したのです。

この戦略の中心人物は、玉木氏と同期入省の主計局エース、吉野維一郎次長。維新の複雑な党内事情を巧みに利用し、説得工作を展開しました。著名な政治評論家、山田太郎氏(仮名)は、「財務省は常に、国家財政の安定を最優先事項として行動する。今回の件も、その一環と言えるだろう」と分析しています。

維新への接近:大阪系幹部への懐柔工作

維新と石破首相、前原誠司共同代表との親密な関係はよく知られていますが、政局を動かすのは、友情だけでは不十分です。特に、維新は大阪系議員と中央系議員の間で意見が対立することも多く、「まとまりのない政党」というイメージがつきまとっていました。

そこで財務省は、大阪系議員に影響力を持つ馬場伸幸氏や遠藤敬氏に目をつけました。吉野次長は、自ら足を運び、教育無償化など維新の要求を受け入れる代わりに、予算案に賛成するよう説得したのです。

財務省と維新の関係財務省と維新の関係

特に、党内調整に長けた遠藤氏への働きかけは功を奏しました。彼は文部科学省幹部とも連携し、維新が受け入れられる高校授業料無償化予算の具体化に尽力しました。一部議員からの反発を抑え、党内をまとめ上げたのも、彼の功績と言えるでしょう。

さらに、財務省は吉村知事に対しても、大阪・関西万博の後始末への財政支援を提示し、懐柔を図りました。前売り券の売れ行きが低迷し、巨額の赤字が予想される中、政府の財政支援は吉村知事にとって大きな魅力だったはずです。

財務省の戦略を読み解く

財務省は、国民民主党の「高すぎる要求」を切り捨て、より現実的な要求をする維新に接近することで、国家財政への影響を最小限に抑えようとしました。この巧妙な戦略は、財務省のしたたかさを改めて示すものと言えるでしょう。今後の政界動向に、更なる注目が集まります。