新潟市西区で昨年5月、下校中の小学2年の女児=当時(7)=が連れ去られて殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた小林遼被告(25)の裁判員裁判公判が14日、新潟地裁(山崎威裁判長)で開かれた。弁護側証人として出廷した精神科医が「小林被告が『反省心はない。死刑でも構わない』と話していた」と証言した。
弁護側はこれまでの公判で、小林被告が解離性障害、抑鬱(よくうつ)障害などの問題を抱えていると主張。「治療を希望している」として、情状酌量などを求めている。
精神科医は弁護側の依頼を受けて今年4~7月、小林被告との面談などを実施。その際、事件について「反省心はない。裁判はどうでもいい。死刑でも構わない」と話したという。
こうしたことについて精神科医は、小林被告が抑鬱障害のために自暴自棄になり、他人を殺害することに対する認識が希薄になっていた可能性があると指摘。動機などを解明するために正式な鑑定の必要性があるとした。