世界の長者番付、2025年版が発表されました!今回は、米国が首位を奪還、中国は2位に後退という結果に。一体何が起きたのでしょうか?この記事では、番付の変動や注目すべき企業、そして億万長者たちの資産の増減について詳しく解説します。
米国が首位奪還、中国は10年ぶりに2位へ
胡潤研究院が発表した2025年版の世界長者番付によると、10億米ドル以上の資産を持つビリオネアの数は、米国が870人で最多となりました。中国(香港など含む)は823人で、10年ぶりに2位に後退。世界のビリオネア総数は3,442人で、前年から163人(5%)増加しています。米国は前年から70人増加、中国は9人増加と、3年ぶりに増加に転じました。
世界のビリオネア数推移
中国テック企業の躍進:TikTok創業者が中国首位に
中国企業家の中で、TikTokなどを手がけるバイトダンス創業者の張一鳴氏が、初めて中国首位に立ちました。その資産は、前年比76%増の4,350億元(約8兆9,700億円)。AI事業の急成長と時価総額の上昇が要因です。一方、農夫山泉創業者の鍾睒睒氏は、5年ぶりに首位から陥落。小米科技の雷軍CEOは、資産を2倍近く増やし、初めて中国の上位10人にランクインしました。
急速に発展するEV・AI事業
小米科技からは、EV事業の発展を受け、計9人がビリオネアリストに名を連ねています。また、AIを開発する新興企業DeepSeekの創業者、梁文鋒氏もビリオネア入りを果たしました。これらの企業の躍進は、中国経済の新たな潮流を示唆しています。
世界首位はイーロン・マスク、トップ3に変動も
世界首位は、イーロン・マスク氏で、資産は前年比82%増の3兆700億元。2位はジェフ・ベゾス氏、3位にはマーク・ザッカーバーグ氏が入り、初めてトップ3にランクインしました。
「トランプ効果」とビットコイン高騰の影響
胡潤百富のルパート・フーゲワーフ董事長は、「トランプ効果」が米国の億万長者に大きな影響を与えたと指摘。特に、マスク氏の資産急増は、トランプ政権下での存在感の高まりと関連があるとされています。また、ビットコイン価格の高騰も、ビリオネアたちの資産増加に貢献したと考えられます。
まとめ:世界経済のダイナミズム
2025年版の世界長者番付は、米中の勢力争い、中国テック企業の躍進、そして「トランプ効果」やビットコイン高騰の影響など、世界経済のダイナミズムを映し出す結果となりました。今後の動向にも注目が集まります。