30日に行われた日米防衛相会談で、アメリカのヘグセス国防長官が、日本と共に中国に対抗する姿勢を見せたことを受け、中国外務省は「対立と分断をあおっている」と強く反発しました。
中谷防衛相は30日、来日中のヘグセス国防長官と会談しました。ヘグセス長官は会談の冒頭、「中国共産党の軍事侵略を抑止する上で日本は不可欠なパートナーだ」と発言。その後の会見で「中国の威圧的な行動に結束して立ち向かう」と述べ、中国に対抗する姿勢を鮮明にしています。
これに対し、中国外務省は31日の記者会見で、「日米の安全保障協力が地域の平和と発展を危険にさらしてはならない」とした上で、「アメリカは中国の脅威を口実に対立と分断をあおっている」と批判しました。
また、日本に対しても、今年が戦後80年の節目だと触れ、「日本は歴史から教訓を得て、軍事安全保障の分野では慎重に行動すべきだ」とけん制しました。