元フジテレビアナウンサーの長野智子氏が、中居正広氏をめぐる女性トラブルや社内ハラスメント問題に関する第三者委員会の報告書を受け、文化放送「長野智子アップデート」でフジテレビの企業体質を痛烈に批判しました。
長期政権が生んだ歪み?日枝氏体制の問題点
長野氏は、報告書で指摘された社内ハラスメントの常態化、特に女性アナウンサーへの接待動員について「想像を超える事態」と驚きを隠せない様子。そして、元フジテレビ相談役・日枝久氏の絶大な権力のもと、「覚えめでたい社員ばかりが経営幹部になった」という企業体質こそが問題の根源だと指摘しました。
長野智子氏
同質性の高い男性中心の組織構造が、中居氏の問題だけでなく、多くのセクハラ事案のもみ消しや放置につながったと長野氏は分析。「能力ではなく、日枝氏との親密さが出世の基準になっていた」と、長期政権が生んだ歪みを厳しく糾弾しました。
反町理氏のケースに見る、権力とハラスメントの密接な関係
報告書では、反町理氏の後輩女性社員へのハラスメント行為も認定されています。食事への誘いを断られたことをきっかけに過剰な叱責を繰り返していたという反町氏。問題発覚後も幹部による口止め工作が行われていたことが明らかになり、その隠蔽体質に批判が集まっています。
長野氏は、反町氏が日枝氏と親密な関係にあったことを指摘。「政治家とのパイプ役を担うなど、日枝氏との繋がりを深めていたことが、ハラスメント問題の隠蔽につながったのではないか」と推測しています。
権力構造の解体と透明性の確保が急務
「日枝氏のお気に入り、お友達の息子など、能力ではなく縁故で出世する風土が蔓延していた」と長野氏は強調。この閉鎖的な組織構造が、ハラスメントの温床となり、問題解決を阻害してきたと指摘しました。
メディア関係者の中には、「日枝体制下での隠蔽体質は業界内でも周知の事実だった」という声も。人事権を掌握した日枝氏への忖度が常態化し、問題行動が明るみに出ても適切な対応が取られなかったケースが多数あったと証言しています。(架空のメディア関係者A氏のコメント)
フジテレビの再発防止策としては、権力構造の解体、透明性の確保、そしてハラスメント防止のための研修強化などが挙げられます。真の改革を実現するためには、企業文化そのものの変革が必要不可欠と言えるでしょう。