テレビアニメ『ダンダダン』の制作チームは22日、公式X(旧Twitter)を更新し、第18話に登場した楽曲「Hunting Soul」が一部アーティストの楽曲に酷似しているとされた騒動について、声明文を発表し謝罪しました。この発表の中で、YOSHIKI氏(X JAPAN)との間で、すでに建設的な対話が持たれ、未来に向けた創造的な取り組みを共に検討していることが明らかにされました。この問題は、アニメファンだけでなく、音楽業界や著作権に関心を持つ多くの人々の注目を集めていました。
TVアニメ『ダンダダン』キービジュアル – 楽曲「Hunting Soul」騒動の謝罪報道
制作チームからの公式謝罪と経緯説明
『ダンダダン』の公式Xに掲載された声明文では、「このたびはTVアニメ『ダンダダン』における楽曲「Hunting Soul」に関しまして、皆様にご心配をお掛けいたしましたことを深くお詫び申し上げます」と騒動について謝罪しました。制作経緯については、製作チーム一同がYOSHIKI氏とX JAPANが持つ「熱量」をアニメの中で表現したいという強い思いから、また、『ダンダダン』のアニメにおけるストーリーやシーンにマッチし、作品としてのクオリティをさらに高めるべく楽曲を制作したと説明しています。彼らの目標は、尊敬するアーティストの情熱を作品に反映させることでした。
YOSHIKI氏への事前説明不足と今後の展望
今回の騒動に関して制作チームは、「YOSHIKI様及びX JAPAN様に対して、事前のご説明に思いが至らなかったことで、ご心配をおかけしてしまったことは本意ではなく、心からお詫び申し上げます」と、事前の連絡が不足していたことを深く反省し、謝罪の意を表しました。また、権利関係についても関係各所と建設的に協議を進めていると報告。さらに、「本件についてはYOSHIKI様ともすでにお話をさせて頂いており、今回を契機に、未来に向けた創造的な取り組みを共に考えている所でございます」と述べ、YOSHIKI氏との前向きな協力関係が構築されつつあることを示唆しました。この進展は、今後の『ダンダダン』、そして両アーティストのファンにとって、非常にポジティブなニュースと言えるでしょう。
騒動の発端とYOSHIKI氏の反応
この騒動の発端となったのは、『ダンダダン』第18話で登場したキャラクター・HAYASiiが歌うロックナンバー「Hunting Soul」でした。この楽曲は作詞・作曲・編曲を永井聖一氏が担当し、プロデュースは牛尾憲輔氏が手掛け、ボーカルは谷山紀章氏、ギターはマーティ・フリードマン氏、ドラムはChargeeeeee…氏、ベースはわかざえもん氏といった豪華な布陣で制作されました。公式サイトでも「かなり気合を入れて制作した楽曲」と紹介され、リリックビデオも公開されています。
これに対し、X JAPANのYOSHIKI氏は自身のXで「何これ、X JAPANに聞こえない?」と投稿。さらに「えー?この件何も知らないんだけど、こういうのってあり?ファンのみんな、何が起こっているのか教えて」と困惑を示しました。また、「この制作チーム、事前に一言ぐらい言ってくれれば良いのに」と、事前の連絡がなかったことへの不満を表明し、自身のスタッフから緊急連絡があったことも明かしました。当初は「面白くて笑っていた」としながらも、「弁護士達からも連絡がきた 著作権侵害の可能性があるとのことで、どうなるのだろね」と、問題が著作権侵害に発展する可能性に言及し、「みなさん、この手のものは、多分先に関係者へ連絡した方がいいみたいだよ」と注意を促していました。
結論
テレビアニメ『ダンダダン』における楽曲「Hunting Soul」の酷似騒動は、制作チームがYOSHIKI氏およびX JAPAN、そしてファンに対して公式に謝罪し、YOSHIKI氏との間で将来に向けた「創造的な取り組み」を協議していることで、事態は前向きな方向へ進展しています。今回の出来事は、作品制作におけるリスペクトと、関係者間での密なコミュニケーション、そして著作権の重要性を改めて浮き彫りにしました。今後も『ダンダダン』が、温かい眼差しの中で更なる発展を遂げることを期待し、YOSHIKI氏と制作チームの新たな協業にも注目が集まります。
参考文献
- Oricon News (2025年8月22日). 『ダンダダン』制作チーム、楽曲のX JAPAN酷似騒動を謝罪 YOSHIKI「未来に向けた創造的な取り組みを共に考えている」. https://news.yahoo.co.jp/articles/c1001df6e99edf110bce9fdf48cce61215362b87