原作は、「半落ち」「クライマーズ・ハイ」などで知られるミステリー作家、横山秀夫の同名の小説。犯罪者が謎を解き明かすという異色作で映像化は困難とされてきたが、篠原哲雄監督がクライム・サスペンス映画に仕上げた。
法曹界を目指していた優等生がある出来事をきっかけに、裏社会に生きる凄腕の泥棒に。演じたのはシンガー・ソングライター、山崎まさよしだが、武骨でちょっと不器用な雰囲気が、ぴったりと主人公の役柄にはまっていた。また、鶴見辰吾、大竹しのぶなど演技派の俳優陣が作品に彩りを添える。
15日から東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田などで全国公開。1時間52分。(啓)
★★★☆(★5傑作 ★4見応え十分 ★3楽しめる ★2惜しい ★1がっかり ☆は半分)