石破首相と杉田水脈氏擁立の謎:崩れゆく岩盤保守の真実とは?

日本の政治を揺るがす、杉田水脈元衆院議員の参院選比例代表擁立。石破茂首相はなぜ、思想信条的に相容れないと思われていた彼女を公認したのか?その背景には、安倍政権を支えた「岩盤保守」層の存在と、その変化が深く関わっているようです。この記事では、専門家や現役議員の分析を交えながら、その真相に迫ります。

安倍元首相と岩盤保守:宗教団体の影響力

安倍晋三元首相は、神社本庁関係や崇教真光、霊友会といった宗教団体との関係を重視し、「岩盤保守」層の支持固めに尽力していました。あいさつでは必ず彼らの価値観に訴えかけるフレーズを用い、「安倍さんも私たちと同じ気持ちだ」と思わせることに長けていたと、安倍元首相に近い議員は語っています。

安倍晋三元首相安倍晋三元首相

元産経新聞政治部長の石橋文登氏によると、安倍元首相は「岩の3割こそが自民党の宝だ」と常々語っており、実際にその支持層は盤石でした。しかし、その強固に見えた岩盤保守層も、現在では崩壊しつつあるという指摘があります。

崩れゆく岩盤保守:LGBT理解増進法と統一教会問題の影響

西田昌司参院議員は、LGBT理解増進法の成立以降、保守的な支持者が離れていった感覚があると語っています。また、統一教会問題への自民党の対応も、一部の宗教団体からの不信感を招いたと指摘する声もあります。

これらの出来事が、これまで安倍政権を支えてきた岩盤保守層に変化をもたらしている可能性があります。

岩盤保守の本質:イデオロギーと経済

JX通信社代表取締役の米重克洋氏は、「右から3割の岩盤保守」層の中でも、実際に保守的なイデオロギーを重視して投票する人は1割弱程度ではないかと分析しています。それよりも多いのは、経済政策を重視する層であり、安倍元首相の掲げたアベノミクスが多くの有権者の支持を集めた要因だと指摘しています。

石破茂首相石破茂首相

つまり、岩盤保守層は一枚岩ではなく、イデオロギー重視層と経済重視層に分かれており、後者のほうがボリュームとしては大きいということです。そして、現在の政治状況は、この経済重視層の動向が今後の政局を左右する鍵となる可能性を示唆しています。

杉田水脈氏擁立の真意:石破首相の戦略とは?

これらの分析を踏まえると、杉田水脈氏の擁立は、変化する岩盤保守層、特に経済重視層を取り込むための石破首相の戦略とも考えられます。真意はどこにあるのか、今後の政局の行方に注目が集まります。