沖縄県の玉城デニー知事は15日の記者会見で、焼失からの再建を目指す那覇市の首里城について「今後、所有権移転をどうするかということも議論していく必要があるだろうと思う」と述べ、国営公園として整備された正殿などの所有権を県に移管するよう求めることに含みを持たせた。
首里城公園は現在、焼失した正殿や北殿などが位置する城郭内は国、城郭外は県が所有している。玉城氏は「わったー(私たちの)首里城として、多くの皆さんの魂を込めていく中に、県がどのように取り組んでいくかが一番大事だ」とも述べた。
また、7日に発表した知事直轄の組織「首里城府復興戦略チーム」の設置時期について「できるだけ早めにと考えている。慎重に人選を進め、位置づけも含めて早急に報告できるよう頑張る」と説明した。県と那覇市に寄せられた計約7億円の寄付金の使途に関しては「浄財をどこに当てさせていただくかという具体的は議論はこれからのことだ」と述べるにとどめた。