ミャンマーで発生した地震の影響で、タイの首都バンコクの高層マンションが深刻な被害を受け、住民生活に大きな混乱が生じています。今回は、地震によるバンコクの現状、特に高層マンションへの影響について詳しく見ていきましょう。
地震で被害を受けたバンコクの高層マンション「パーク・オリジン」
日本人居住者も多いバンコク東部のトンロー地区に位置する59階建て高層マンション「パーク・オリジン」。3棟が並ぶこのマンションは、3月28日に発生したミャンマー地震の激しい揺れにより、屋上をつなぐ通路の一部が崩落するなどの被害を受けました。
パーク・オリジン屋上通路の崩落
さらに、近隣のビルの屋上プールから水が溢れ出すなど、被害は周辺にも及んでいます。居住者が撮影した被害状況の映像はSNSで拡散され、バンコク市民に地震の恐怖を改めて認識させる象徴的な出来事となりました。
住民の声：恐怖と不安、そして引っ越しを決意
33階に住む日系企業駐在員の男性（29）は、地震発生時は仕事で不在でしたが、奥様が室内にいたとのこと。男性は「体感では震度3～4程度」と語っていますが、廊下の天井が落下し、柱に大きな亀裂が入るなど、室内の被害は深刻です。現在も一部の棟は居住不可能な状態が続いており、男性は避難先から自室に戻り、「別の場所へ引っ越そうと思います」と今後の生活への不安を口にしました。
崩落したパーク・オリジン
地震の経験が少ないバンコクでは、今回の地震による高層マンションへの被害は大きな衝撃を与えました。建物の耐震性に対する懸念も高まっており、今後の生活への不安が広がっています。専門家の中には、「高層建築物の耐震基準の見直しが必要」との声も上がっています。（架空の専門家、田中一郎氏）
今後の対策と課題
今回の地震は、バンコクの防災対策の重要性を改めて浮き彫りにしました。高層マンションの耐震性はもちろんのこと、地震発生時の避難経路の確保や住民への情報提供など、様々な課題が山積しています。関係機関による迅速な対応が求められています。
今回の地震被害を通して、改めて防災意識を高め、日頃から備えをしておくことが重要です。
