千葉県野田市立小4年の栗原心愛さん=当時(10)=虐待死事件を巡り、児童相談所の対応などを調査する県検証委員会の会合が15日開かれ、報告書の取りまとめに向けた議論を終えた。会合は非公開で、県によると、報告書は22日に開かれる県社会福祉審議会の部会での審議を経て、今月中にも知事に提出される見通し。
報告書は心愛さんが沖縄県から野田市へ転入した後の行政対応について、30を超える課題を挙げ、職員研修の充実や体制強化、関係機関との連携などを提言する。
心愛さんは1月に自宅で死亡した。平成29年11月に学校のアンケートで「お父さんにぼう力を受けています」と訴え、児相は直後に一時保護したが、12月末に祖父母宅での生活などを条件に解除した。