北大教授解放 決め手は安倍・李首相会談 9人なお拘束

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中国で拘束されていた北海道大教授が帰国したことについて、会見する茂木敏充外相=15日午後、東京・霞が関の外務省(宮崎瑞穂撮影)

中国で拘束されていた北海道大教授が帰国したことについて、会見する茂木敏充外相=15日午後、東京・霞が関の外務省(宮崎瑞穂撮影)

 北大の岩谷將教授は無事解放されたものの、中国では他に少なくとも9人の邦人が事実関係が不明確な形で拘束されている。政府は引き続き中国側に解放を求めていく考えだが、来春に予定される中国の習近平国家主席の国賓来日を前に解決するかは見通せない。

 「首相にお礼を申し上げたい。くれぐれもよろしくお伝えください」。15日午後、北海道の自宅に戻った岩谷氏は政府高官との電話でこう話したという。

 今回の拘束が、産経新聞の報道で明らかになったのは10月18日。安倍晋三首相はその後、「即位礼正殿の儀」に参列するために来日した中国の王岐山国家副主席や、タイ・バンコク郊外で会談した李克強首相に対し、中国側の前向きな対応を強く求めてきた。

 首相は李氏との会談で「ちょっと雰囲気が悪くなるくらい言ったが、(中国側は)真剣に聞いていた」(日本政府高官)という。官邸筋は「この会談が解放の決め手になった」と証言する。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官や茂木敏充外相も王氏に岩谷氏の解放を迫っていた。

 ただ、日中当局間の交渉は岩谷氏の帰国直前まで続いた。日本政府が岩谷氏の解放を確信したのは今月15日午後。「岩谷氏が帰国便に搭乗したのを確認したときだった」(高官)という。別の政府関係者は、12月に中国・四川省成都で日中韓サミットが予定されているのを踏まえ「中国側は話題になるのを避けたかったのでは」と話す。

 解放に当たっては、日本政府も公に中国を批判しないなど、中国側からメンツを立てるよう求められた可能性がある。政府関係者は「向こうから一切言うなといわれている。中国はそんな国だ」と打ち明ける。

 ただ、与党内には不満がくすぶる。ある自民党保守系議員は「他の邦人拘束事案など懸案が解決しない限り、習氏の国賓来日には反対だ」と語気を強めた。

(原川貴郎)

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