リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題をめぐり、国土交通省鉄道局の江口秀二技術審議官が15日、静岡市役所を訪ね、田辺信宏市長と会談した。
江口氏は大井川の流域10市町に足を運んで、直接市長や町長から意見を聞いている。静岡市はすでに昨年6月にJR東海と着工に向けた合意を締結しており、いまだ同社と合意していない県や流域10市町とは立場が異なる。
会談は非公開で行われ、終了後に取材に応じた田辺市長は、江口氏に「(県とJRとの協議に)国が関与することで流域市町の話をよく聞いてもらい、JRとの合意に向けて議論してほしい」と要望したことを明らかにした。