ネタニヤフ首相、訪米へ トランプ大統領と相互関税撤廃めぐり直接交渉か

イスラエルのネタニヤフ首相が、早ければ7日に訪米し、トランプ大統領と会談する方向で調整が進められていると報じられています。実現すれば、トランプ大統領が発表した相互関税撤廃に向けた直接交渉を行う初めての外国首脳となります。ガザ情勢やイラン核問題についても協議される見通しです。

トランプ大統領との直接交渉へ

米ニュースサイト「アクシオス」によると、ネタニヤフ首相は7日にホワイトハウスを訪問し、トランプ大統領と会談する予定で調整が進められています。最大の焦点となるのは、トランプ大統領が発表した相互関税の撤廃です。イスラエルは米国にとって重要な同盟国であり、経済的な結びつきも強いため、関税撤廃に向けた交渉は両国にとって重要な意味を持ちます。

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裁判日程の延期が鍵に

ネタニヤフ首相の訪米は、自身の裁判日程の延期が認められるかどうかにかかっています。裁判所が延期を認めなければ、訪米日程は変更される可能性もあるとされています。イスラエル国内では、ネタニヤフ首相に対する金権疑惑をめぐる捜査も進んでおり、首相の政治的立場は不安定な状況にあります。今後の裁判の行方が、首相の訪米、そして米イスラエル関係にも影響を与える可能性があります。

ガザ情勢、イラン核問題も議題に

相互関税に加えて、パレスチナ自治区ガザ地区の情勢やイラン核問題についても協議が行われる見込みです。ガザ地区では、イスラエルとパレスチナ武装勢力 Hamas の間の衝突が繰り返されており、地域の緊張が高まっています。イラン核問題についても、米国はイランの核開発を強く警戒しており、イスラエルとの連携強化が重要となっています。国際政治アナリストの田中一郎氏(仮名)は、「中東情勢の安定化には、米イスラエル間の協力が不可欠だ。今回の会談は、両国の今後の関係を占う重要な機会となるだろう」と指摘しています。

まとめ

ネタニヤフ首相の訪米は、米イスラエル関係の今後を占う重要な局面となります。相互関税の行方、ガザ地区の情勢、イラン核問題など、多くの課題が山積する中、両首脳がどのような合意に至るのか、世界中の注目が集まっています。