瀬戸内海の穏やかな海で、驚くべき出来事が起こりました。なんと、香川県さぬき市の日本ドルフィンセンターで飼育されていたバンドウイルカが脱走し、約20km離れた小豆島で発見されたのです!まるで冒険物語のようなこの出来事、一体何が起きたのでしょうか?この記事では、イルカの逃避行の謎に迫り、その後の保護活動の様子も詳しくお伝えします。
バンドウイルカの脱走劇、その始まりは?
3月末、日本ドルフィンセンターの飼育員は、普段いるべきいけすの外側にバンドウイルカの姿を発見しました。全長約2.9mのメスで、他の4頭と共に飼育されていましたが、その後の行方は分からず、センターは大捜索を開始しました。
20kmの海を越えて…小豆島での目撃情報!
イルカの行方が分からなくなって数日後、小豆島の土庄町役場近くの沿岸部でイルカが目撃されたという情報が寄せられました。住民からの連絡を受けた四国水族館が日本ドルフィンセンターに情報を提供し、職員が現地に駆けつけたところ、顔つきや体の模様から、逃げ出したイルカだと確認できました。
小豆島沿岸を泳ぐバンドウイルカ
観光名所エンジェルロード付近にも出現!住民を魅了するイルカ
イルカはその後、小豆島の人気観光地「エンジェルロード」付近にも姿を現しました。岸から20~30mほどの海面を泳ぎ、愛くるしい顔を覗かせるイルカの姿に、住民や観光客は魅了されました。センター職員が餌を与えると、美味しそうに食べており、健康状態も良好な様子でした。
イルカの保護活動、その難しさ
センターは当初、網を使ってイルカを保護することを検討しましたが、イルカを刺激して再び行方が分からなくなることを懸念し、断念。香川県と協議の結果、海上に10メートル四方のいけすを設置し、イルカを誘導して保護する方針を決定しました。
専門家の見解:イルカの行動と保護の重要性
海洋生物学者である(架空の専門家)佐藤先生は、「野生のイルカは広大な海域を回遊しますが、飼育下のイルカが長距離を移動するのは稀なケースです。今回のイルカは、何らかの理由でいけすから出て、潮の流れに乗って小豆島まで辿り着いた可能性があります。イルカの安全を確保するためにも、速やかな保護が重要です」と述べています。
地域住民の声:驚きと喜び、そしてイルカへの温かいエール
イルカが現れた湾近くで美容室を営む女性は、「こんなところでイルカが見られるなんて、本当に驚きました。とてもかわいいので、しばらくいてほしい気持ちもありますが、早くおうちに帰れるといいですね」と話していました。また、現場を訪れた別の女性も、「町でイルカを見るのは初めてです。かわいらしい姿に癒されますが、無事に保護されることを願っています」と語っていました。
結論:イルカの冒険はひとまず終幕へ
日本ドルフィンセンターの寺山弘樹センター長は、「イルカの脱走でご迷惑をおかけして申し訳ありません。一刻も早く保護したいと考えていますが、準備に数日かかる見込みです。イルカを見かけても、手を差し出すなどして刺激することは控えていただき、温かく見守っていただければ幸いです」と呼びかけています。 イルカの大冒険は、無事に保護されることでひとまず終幕を迎えることでしょう。