GSOMIAで米韓不協和音 裏に対中戦略の隔たり 

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15日、米韓定例安保協議(SCM)の開催を前にソウル市内で握手するエスパー米国防長官(左)と韓国の鄭景斗国防相(共同)

15日、米韓定例安保協議(SCM)の開催を前にソウル市内で握手するエスパー米国防長官(左)と韓国の鄭景斗国防相(共同)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国で15日開かれた米韓国防相間の協議で、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の維持を求めた米側に対し、韓国は日本の輸出管理厳格化の撤回が前提との考えを示し、認識の溝が改めて浮き彫りになった。中国を牽制(けんせい)するためにも日米韓の安全保障協力は不可欠とみる米国に対し、韓国は対中牽制への参加に消極的で、この対中観の違いが協定をめぐる認識差にもつながっているようだ。

 「協定終了で得するのは中国や北朝鮮だ」。協議後の記者会見でこう強調したエスパー米国防長官は、協議前にも韓国側に「協定の問題を乗り越え、(日米韓が)共に北朝鮮の悪辣(あくらつ)な行為をいかに抑止し、長期的には中国にどう対処していくべきかに集中すべきだと促す」と明言していた。対北問題だけでなく、対中戦略を念頭に置いた発言だ。

 トランプ米政権は海洋進出を強める中国を、日本やインド、オーストラリアなどと連携して牽制する「インド太平洋戦略」を掲げる。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権にも繰り返し参加を促してきたが、文政権は積極参加を避けてきた。米韓当局者が2日、タイで協議し、韓国が東南アジア諸国連合(ASEAN)などとの関係強化を目指す「新南方政策とインド太平洋戦略の調和の取れた協力推進」を確認したのにとどまっている。

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