神奈川県警は16日までに、肝臓組織の一部を採取する「肝生検」の検査後に適切な処置を怠り、生後11カ月の女児を死亡させたとして、業務上過失致死容疑で済生会横浜市東部病院(横浜市鶴見区)の当時担当だった医師2人を書類送検した。
捜査関係者によると、医師2人は平成22年9月、入院した横浜市の女児が肝生検を受けた後、十分な処置をせずに出血により死亡させたとしている。
肝生検は肝臓に針を刺して組織を採取する手法。肝生検後は合併症を引き起こす恐れがあるとされている。
女児の死亡をめぐっては、両親が病院側に損害賠償を求めて提訴しており、横浜地裁で係争中。