大みそかの国民的番組「第76回NHK紅白歌合戦」において、今年の司会陣と番組テーマが正式に発表され、世間の注目を集めています。6年ぶりに綾瀬はるか(40)が、そして3年連続で有吉弘行(51)が担当。さらに、2025年前期連続テレビ小説「あんぱん」のヒロインを務める今田美桜(28)が初の司会に抜擢され、同局の鈴木奈穂子アナウンサー(43)と共に計4人が進行役を務めます。今年の番組テーマは「つなぐ、つながる、大みそか」。このテーマが、どのような感動と一体感を年末にもたらすのか、期待が高まっています。
司会陣の発表に続き、毎年恒例の出場歌手に関する予測が活発化しています。特に注目されているのは、旧ジャニーズ事務所の性加害問題を受けて一昨年と昨年は出場を見送っていたSTARTO ENTERTAINMENT(以下STARTO社)所属アーティストの動向です。複数のスポーツ紙が、STARTO社勢が3年ぶりに紅白歌合戦への出場に向けて調整を進めていると報じており、ファンからは大きな期待が寄せられています。また、人気アニメ「ラブライブ!」シリーズから誕生した女性声優3人組ユニット「AiScReam(アイスクリーム)」の初出場が内定したことも、一部スポーツ紙によって伝えられました。
第76回NHK紅白歌合戦の司会者と出場歌手への高まる期待を表現したイメージ
NHK山名総局長の発言とSTARTO社復帰の背景
NHKの山名啓雄メディア総局長は、10月16日の定例会見において、STARTO社アーティストの紅白出場について言及しました。紅白歌合戦の出場歌手選考基準は、「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画テーマに合うか」の3点を基本としており、山名総局長は「その基準に合えば、というところも含めて検討している」と含みを持たせたコメントをしました。音楽業界関係者によると、NHKはすでに音楽番組でSTARTO社の所属タレントの起用を再開しており、今回の紅白復帰は自然な流れと見られています。
注目されるSTARTO社出場グループ:嵐の特別枠と若手グループの展望
各メディアの報道によれば、STARTO社からは若手グループを中心に2、3組が出場する見込みです。しかし、来春のコンサートツアー終了後に活動を終了すると発表している「嵐」は、特別枠での出場が有力視されています。音楽業界関係者の見方では、現在の人気ぶりを考慮すると、Snow Man、SixTONES、そしてグループ改名後の新メンバーオーディションで人気が急上昇しているtimeleszの3組が有力候補とされています。ただし、Snow Manは年末年始にドームツアー公演を控えているため、昨年と同様に大みそかの生配信を選ぶ可能性も指摘されており、そうなればSixTONESとtimeleszの2組が白組として出場する可能性が高いとのことです。
視聴率への期待:STARTO社の存在感と過去の実績
昨年の紅白歌合戦の視聴率は、第2部(午後9時から2時間45分)の関東地区平均世帯視聴率が32.7%(ビデオリサーチ調べ)で、2部制となった1989年以降、過去2番目の低さを記録しました。第1部(午後7時20分から)は前年と同等の29.0%でしたが、STARTO社勢の紅白復帰が、今年の視聴率向上に大きく貢献すると期待されています。
スポーツ紙記者によると、特に「嵐」は2009年の紅白初出場から、活動休止前最後の出場となった2020年までの間に、2010年、2016年、2020年の3回、歌手別視聴率でトップを獲得。それ以外の年でも常に歌手別トップ10入りを果たすなど、圧倒的な数字を誇っていました。他のSTARTO社グループも今年の勢いや人気から、高い視聴率をたたき出すことが予想され、紅白歌合戦にとってSTARTO社の力は欠かせない存在であると認識されています。
人気急上昇!女性声優ユニット「AiScReam」の初出場内定
STARTO社勢に加え、初出場が内定している「AiScReam」も大きな注目を集めています。今年1月に発売されたデビュー曲「愛スクリ〜ム!」は、若者を中心に爆発的な人気となり、先月時点で関連動画のYouTube総再生回数は175億回を超える驚異的な数字を記録。さらに、曲自体もヒットを続け、サブスクリプション(定額聴き放題)の再生数は、ヒットの基準とされる1億回を突破する活躍を見せています。
選考基準をクリア:活躍と世論の支持が示す出場への道
STARTO社の各グループ、そしてAiScReamの両者ともに、山名メディア総局長が定例会見で示した出場歌手の選考基準である「今年の活躍」と「世論の支持」を明確にクリアしていると言えるでしょう。これらのアーティストたちが、今年の「つなぐ、つながる、大みそか」というテーマのもと、どのようなパフォーマンスを披露し、視聴者に感動を届けるのか、第76回NHK紅白歌合戦への期待は高まるばかりです。
参考文献
- スポーツ紙各社による報道
- NHK山名啓雄メディア総局長 定例会見発言
- ビデオリサーチ調べ 関東地区平均世帯視聴率データ
- 音楽業界関係者への取材
- スポーツ紙記者への取材





