ペンシルベニア州の「くねくね道路」、スピード抑制効果はいかに?住民の声は賛否両論

ペンシルベニア州のある街で、交通安全対策として導入された一風変わった道路標示が話題を呼んでいます。まるで子供が描いた絵のような、くねくねと曲がりくねった白線。果たしてその効果のほどは?そして住民の反応は?この記事では、ペンシルベニア州モンゴメリー市の「くねくね道路」の真相に迫ります。

スピード違反対策に「くねくね白線」導入の背景

ペンシルベニア州モンゴメリー市は、住宅街の道路におけるスピード違反対策に頭を悩ませていました。住民からの度重なる苦情を受け、市は斬新な対策に乗り出すことに。それが、センターラインと路側帯の白線をわざと曲がりくねらせる、という奇策でした。3月28日、市は公式Facebookでこの新しい道路標示を公開し、スピード違反の抑止効果に期待を寄せました。

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住民の反応は二分、「目障り」vs「安全対策」

しかし、この「くねくね道路」に対する住民の反応は賛否両論に分かれています。CBSテレビの取材に対し、一部の住民からは「目障りだ」「変な感じがして、いまだに慣れない」といった否定的な意見が聞かれました。また、スピード違反を取り締まる警察からの説明不足を指摘する声も上がっています。

一方、ABCテレビの取材に応じた地元住民のアルバジーニーさんは、「ここは学校の通学路で、歩行者や動物の横断が多く危険な場所。車はいつもスピードを出しすぎているので、この対策には納得している」と市の取り組みに理解を示しました。特に通学路の安全確保という点で、効果を期待する声もあるようです。

SNSでも議論白熱、賛否様々な意見が飛び交う

この話題はSNSでも拡散され、様々な意見が飛び交っています。「道路にハンプ(凸部)を設置するなどの他の方法もあったのでは?」「濃霧や雨、雪のときはかえって危険ではないか?」「運転手が線に気を取られ、歩行者や動物に気づきにくくなる可能性もある」といった懸念の声も少なくありません。

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「くねくね道路」の未来は?

モンゴメリー市の「くねくね道路」は、交通安全対策として斬新な試みである一方で、その効果と安全性については疑問の声も上がっています。今後の検証結果によっては、他の地域への導入も検討される可能性があります。交通安全と景観、そして住民の意見。様々な要素を考慮しながら、より良い解決策を探っていく必要があるでしょう。