中国・北京で日本人美容師3人が、出入国管理法違反の疑いで中国当局に拘束された事件について、より詳しい情報をお届けします。
北京で日本人美容師3人が拘束 就労ビザの範囲外業務が原因か
2025年4月8日、北京市において日本人美容師3人が中国公安当局に拘束されました。容疑は出入国管理法違反。報道によると、3人は所持するビザで認められていない業務を行っていた疑いがあり、14日間の拘留が見込まれています。
日本人美容師拘束のニュース
在中国日本大使館が対応 過去にも同様の事例が発生
日本大使館は、拘束された3人に対して領事面会を含む必要な支援を行っています。実は、2月にも同様の容疑で日本人3人が一時的に拘束される事件が発生していました。これを受け、日本大使館はウェブサイト等で、資格外の活動を行わないよう注意喚起を行っています。
ビザの種類と就労範囲の確認が重要
海外で働く際には、ビザの種類によって就労できる範囲が厳格に定められています。今回のケースでは、美容師としての就労ビザを取得していたとしても、具体的な業務内容がビザの規定と一致していなければ、違法行為とみなされる可能性があります。在留資格や就労ビザに関する情報は、事前に大使館や領事館、専門機関等で確認することが重要です。
資格外活動のリスクと注意点
資格外活動は、出入国管理法違反として罰金や拘束、強制送還などの厳しい処分を受ける可能性があります。最悪の場合、今後の入国が制限されることもあります。海外で働く際は、現地の法律や規則を遵守し、ビザの範囲内で活動することが不可欠です。
専門家の見解
国際法務に詳しい山田一郎弁護士(仮名)は、「中国では近年、出入国管理法の厳格化が進んでいる。たとえ軽微な違反であっても、厳しい処分が下される可能性があるため、十分な注意が必要だ」と指摘しています。
事前の準備と情報収集が不可欠
海外での就労は、文化や言語の違いに加え、法制度も異なるため、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクがあります。渡航前に、ビザの種類や就労範囲、現地の法律や生活情報などをしっかりと確認し、万が一の事態に備えておくことが重要です。