沢尻エリカ容疑者所持のMDMA 多幸感得られる「パーティードラッグ」 覚醒剤などにエスカレートも





沢尻エリカ容疑者
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 麻薬取締法違反容疑で警視庁に逮捕された沢尻エリカ容疑者(33)が自宅に所持していたとされる合成麻薬「MDMA」は近年、摘発件数が増加傾向にある。摂取すると多幸感が得られるとされ、抵抗感を抱きにくい比較的安価な「パーティードラッグ」としてクラブでの集団乱用など若者への蔓延(まんえん)が懸念されている。

 警視庁組織犯罪対策5課によると、沢尻容疑者の部屋からは、白っぽい粉末状のMDMAが風邪薬のような白いカプセルに入った状態で発見された。「エクスタシー」「バツ」「タマ」などの俗称を持つMDMAは本来、白色の粉末で、着色され絵柄や文字が刻印された錠剤型の形状で密売されるケースもある。

 「錠剤は一見するとラムネ菓子のようで麻薬には見えず、口から飲み込むだけなので抵抗感を薄れさせる。密売価格も1錠数千円程度の場合が多いため入手しやすく、若い世代との親和性が高い」。厚生労働省の元麻薬取締官、小林潔氏はこう指摘する。乱用者は、より強い刺激を求めて覚醒剤などに手を出すことが多く、「ゲートウェイドラッグ(入門薬)」とも呼ばれている。

 MDMAは覚醒剤と似た化学構造で、興奮作用と幻覚作用を併せ持ち、一時的に幸福感や陶酔感を得られる効果がある。一方、乱用を続けると精神錯乱や記憶障害を引き起こすこともあり、場合によっては死に至るケースもあるという。

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