自民党と公明党の連立解消後、一時日本の政治におけるキーパーソンとして注目された国民民主党の玉木雄一郎代表。しかし、高市内閣発足に至る動きの中で、彼の政治的「株」は下がり続けているようです。連立協議における彼の発言の変遷と、それに対する世論の厳しい目が、玉木氏の信頼性を問い直しています。
短期間での「心変わり」と世論の反応
事態が動き出したのは10月15日、日本維新の会が自民党との連立協議に舵を切ったことがきっかけでした。これにより、玉木代表は一気に蚊帳の外に置かれる形となりました。翌16日には公明党の斉藤鉄夫代表と会談し、国民民主と公明の連携強化を訴えましたが、これに対し世間からは「もはや増税連合だ」「理念よりも議席を選んだな」といった批判の声が上がりました。また、日本維新の会を「二枚舌」と評したことにも、「それが政治ではないか」「子供が拗ねているようだ」と冷ややかな意見が寄せられました。
この玉木代表の姿勢を巡る波紋は、さらに続きます。地方紙記者はこう語ります。「10月19日に生出演したフジテレビ系『Mr.サンデー』で、玉木氏は維新が要求する『議員定数削減』について『本当に両党がまとめるなら合意します』『連立合意に必要だったら協力します』と明言しました。しかし翌20日、自民と維新の連立が合意に至り合意文書が公開されると、議員定数削減についてX(旧Twitter)で『どのような内容をいつ頃まとめるのか見定めたいと思います』と、一転して慎重な姿勢を見せたのです」。
まさかのわずか1日での心変わり。日本維新の会の吉村洋文代表は21日、『ひるおび』(TBS系)で「すぐ変わりますね。ちょっと前まで賛成って言ってましたよね明確に。どうかと思う」と玉木代表に対して不快感を露わにしました。もちろん世間からもこの「心変わり」は厳しく指摘され、「本当にコロコロと意見を変える」「意見が変わりすぎて信用できない」「マジでこの人は“ぶれる”人だよね」といった声が殺到しています。
「政策実現」か「総理の座」か?元議員からの核心的問い
玉木代表の姿勢は、元自民党衆院議員の金子恵美氏との議論の中でも厳しく追及されました。「19日の『Mr.サンデー』では、元自民党衆院議員の金子恵美氏と議論を交わす一幕もありました。金子氏は『玉木氏が基本政策が一致しない立憲になぜ一瞬でも担がれようと思ったのか。基本政策が近い自民や維新に乗らないのは、政策実現よりも総理の座を選んでるように見える』と、核心をついた質問をぶつけました。それに対して玉木氏は『金子さんらしくないなあ……』と、議論から逃げたのです」と前出の地方紙記者は言います。
連立協議における発言のブレが指摘される国民民主党の玉木雄一郎代表。
この玉木氏の発言には、ネット上でも批判が噴出しました。「完全に相手の序列が自分よりも下だと思ってる人の発言だ」「女性で後輩の金子さんから核心を突かれてプライドが傷ついたのかもしれないが、あまりに上から目線な言い方だ」「この発言を見て、間違って玉木総理が誕生しなくて良かったと心から思う」といった意見が多数を占めました。
相次ぐ問題と「判断を誤る男」の評価
玉木代表はこれまでも、話題に事欠かない政治家として知られています。かつてのグラドルとの不倫疑惑、山尾志桜里氏を擁立しておきながらの一方的な公認取り消し、そして最近では蓮舫氏への悪口が炎上するなど、様々な問題が取り沙汰されてきました。以前から「大事なところで判断を誤る男」と評されることもありましたが、最近の立て続けに「ぶれる」発言は、日本国民からの不信感と嫌われっぷりをさらに加速させているようです。政治家としての信頼を築く上で、一貫した姿勢と明確な理念が求められる中、玉木代表は今、大きな岐路に立たされています。
参考文献
- Yahoo!ニュース: 玉木雄一郎氏がまたしても“ぶれる発言”、国民から「信用できない」と嫌われっぷり加速中か





