大阪・関西万博が2025年4月13日に開幕しました。天皇陛下も開会式に出席され、華々しいスタートを切りましたが、その裏では警備を担当する大阪府警が予期せぬ混乱に直面していたことが明らかになりました。
秋篠宮家の「信号操作不要」の要望
関係者によると、混乱の発端は秋篠宮家からのある要望でした。天皇陛下や皇族方が移動する際、通常は警備上の理由から信号が操作され、スムーズな通行が確保されます。しかし、今回の万博視察にあたり、秋篠宮家から「一般の感覚に合わせて信号は操作しないでほしい」との要望があったというのです。
天皇陛下が開会式に出席
この要望は過去にもトラブルを引き起こしたことがありました。2021年の天皇誕生日、両陛下と紀子さまがそれぞれ車で皇居へ向かわれた際、両陛下は青信号で通過した一方で、紀子さまの車は赤信号で停車。結果、紀子さまは交差点で立ち往生する事態となってしまったのです。
「特別扱い」を嫌う皇族の心遣いと現実のギャップ
こうした秋篠宮家の行動は、「一般感覚」を重視し、特別扱いを避けたいという皇族としての心遣いの表れとも言えます。しかし、一方で警備の現場にとっては大きな負担となっているのも事実です。
警備のプロはどう見ているか?
警備コンサルタントの佐藤一郎氏(仮名)は、「皇族方の安全確保は最重要課題です。一般の方々と同じように信号で停車することは、予期せぬ事態を招きかねません。警備計画の変更を余儀なくされるだけでなく、警備員への負担も増大します」と指摘します。
皇族方の移動
警備と「一般感覚」のバランス:今後の課題
今回の万博警備における混乱は、皇族方の「一般感覚」へのこだわりと、現実的な警備の必要性との間の難しいバランスを改めて浮き彫りにしました。国民の理解と協力も得ながら、より安全で円滑な警備体制を構築していくことが今後の課題となるでしょう。
今回の件について宮内庁に問い合わせたところ、「警備に関することはお答えを差し控える」との回答でした。